ケーブル周りクオリティアップの頼もしい味方
フルテックNCF Boosterシリーズ導入記・角田郁雄氏が自宅リスニングルームに導入を決心!
引き回しや這わせ方如何で、想像以上に音が大きく変わる、オーディオケーブル。プロフェッショナルのスタジオでも配線の整理整頓は欠かせない。それを実体験した角田氏は、自作ケーブルラックなどでケーブル環境整備を実践してきた。一方、そうしたラックはどこへでも簡単には置けず、思案していたなかで登場してきたのが、フルテックのNCF Boosterシリーズだ。ケーブルと端子周りを複合効果でサポートし、クオリティアップしてくれる。今回、その納得の効果と使い勝手、今後導入したい箇所までをレポートする。
■ケーブルラックの経験からNCF Boosterシリーズの効果に納得(Text by 角田郁雄)
振動と静電気への対策を複合、使い勝手のアイデアも魅力的
フルテックから電源ケーブルのコネクターを押さえ、支持するNCF Boosterが登場した時、私は、自宅でテストした。かねてから、重い電源ケーブルを使い、使用する機器や電源タップで、やや垂れ下がりになっているのを気にしていたからだ。
実際に、金属加工会社に切削依頼した自作アルミブロックの電源タップに使用すると、明らかに聴感上のS/Nが高まり、解像度が上がった印象を受けた。
フルテックのスタッフに尋ねたところ、単に、コネクターを支え、振動を低減するだけではなく、NCFという素材には静電気除去の効果があり、同社の電源コネクターなどにも採用しているとのこと。私は、同社のNCFコネクターをデジタル系電源ケーブルで使い、その効果を実感していたので納得のいくものであった。
NCF材にはイオン化する特性の強い鉱物も使っているそうで、これが何らかの作用で、コネクター接続部の静電気や渦電流を低減しているのではないかと想像し、愛用している。
そうこうしているうちに、今度は、NCF Booster-Signalを使う機会を得た。これは、フラット型のクレイドルで、上下に調整固定でき、オプションのエクステンションシャフトバーを使えば、高さをさらに上げることが可能になる。
私は、実はこの製品を見た時に、良いアイデアだと思った。なぜなら、私は、ラックの背後に自作のケーブルラックを使っているからだ。何で作ったかというと、98年前後、私は、アメリカのスタジオ向けハイエンドAD/DAコンバーターをスタジオや放送局に、プロモーションしたり納入し、イヤっというほど、ケーブルの整理整頓で、音が変わることを知ったからだ。
多数のバランスケーブル/デジタルケーブル/電源ケーブルが、ゴチャゴチャに配線され、埃まみれになっていると、とにかく、使用機器本来の性能、音質が発揮されない。しかも、スピーカーの音圧でケーブルが振動すると、音が滲んでいるように思えた。試しに、ケーブルを押さえると、音がクリアになる。
一方、整理整頓されているスタジオや放送局は、めっぽう音が良い。こうした経験から、自宅でケーブルラックを試しに作り、使い始めたわけだ。
しかし、このケーブルラックは、移動できない。高さ調整もできない。ラックの裏だけの効果。対して、NCF Booster‐Signalは、機器の接続コネクター、電源コネクターをダイレクトに支持でき、ラインケーブルやスピーカーケーブルの配線ルートにまで使える。しかも、NCFの効果により、静電気まで低減してくれるし、セッティングも簡単。価格も良心的で、余裕のある時に増設できる。そこで、導入することにした。
■ケーブルラックの経験からNCF Boosterシリーズの効果に納得(Text by 角田郁雄)
振動と静電気への対策を複合、使い勝手のアイデアも魅力的
フルテックから電源ケーブルのコネクターを押さえ、支持するNCF Boosterが登場した時、私は、自宅でテストした。かねてから、重い電源ケーブルを使い、使用する機器や電源タップで、やや垂れ下がりになっているのを気にしていたからだ。
実際に、金属加工会社に切削依頼した自作アルミブロックの電源タップに使用すると、明らかに聴感上のS/Nが高まり、解像度が上がった印象を受けた。
フルテックのスタッフに尋ねたところ、単に、コネクターを支え、振動を低減するだけではなく、NCFという素材には静電気除去の効果があり、同社の電源コネクターなどにも採用しているとのこと。私は、同社のNCFコネクターをデジタル系電源ケーブルで使い、その効果を実感していたので納得のいくものであった。
NCF材にはイオン化する特性の強い鉱物も使っているそうで、これが何らかの作用で、コネクター接続部の静電気や渦電流を低減しているのではないかと想像し、愛用している。
そうこうしているうちに、今度は、NCF Booster-Signalを使う機会を得た。これは、フラット型のクレイドルで、上下に調整固定でき、オプションのエクステンションシャフトバーを使えば、高さをさらに上げることが可能になる。
私は、実はこの製品を見た時に、良いアイデアだと思った。なぜなら、私は、ラックの背後に自作のケーブルラックを使っているからだ。何で作ったかというと、98年前後、私は、アメリカのスタジオ向けハイエンドAD/DAコンバーターをスタジオや放送局に、プロモーションしたり納入し、イヤっというほど、ケーブルの整理整頓で、音が変わることを知ったからだ。
多数のバランスケーブル/デジタルケーブル/電源ケーブルが、ゴチャゴチャに配線され、埃まみれになっていると、とにかく、使用機器本来の性能、音質が発揮されない。しかも、スピーカーの音圧でケーブルが振動すると、音が滲んでいるように思えた。試しに、ケーブルを押さえると、音がクリアになる。
一方、整理整頓されているスタジオや放送局は、めっぽう音が良い。こうした経験から、自宅でケーブルラックを試しに作り、使い始めたわけだ。
しかし、このケーブルラックは、移動できない。高さ調整もできない。ラックの裏だけの効果。対して、NCF Booster‐Signalは、機器の接続コネクター、電源コネクターをダイレクトに支持でき、ラインケーブルやスピーカーケーブルの配線ルートにまで使える。しかも、NCFの効果により、静電気まで低減してくれるし、セッティングも簡単。価格も良心的で、余裕のある時に増設できる。そこで、導入することにした。