縦型設置など使い方自由自在
4Kの超大画面が自由自在! LG「HU80KS」は単なるプロジェクターじゃない、新ジャンル家電だ
■床さえあれば設置できるかんたん仕様
まずは設置性を見ていこう。一般的なプロジェクターを設置する場合、ちょうど良い高さのテーブルや台を探すのは億劫なもの。だが本機を縦置きする場合、床さえあれば、置き場所に困る事はない。最初の難関が取り払われ、プロジェクターの稼働率もアップするはずだ。
レンズは1.2倍のズーム仕様で、100インチ画面時の投写距離は2.89〜3.48mの間で選べる。映像の高さ方向の調整は、天面の鏡の角度で簡単かつ無段階に調整可能。この際に生じる映像の台形歪みは自動で補正されるのだが、実際にいろいろな角度で試してみると、気持ち良くピタッと決まる。外観と機構設計の両面で、本当に良く出来た「デザイン」である。
さらに、この天面の鏡は変形ロボットのように回転し、折り畳むことができ、当然鏡が無くなると投写光は天井に向かう。そう、天井への投写も考えられた構造なのだ。例えば天井高が一般的な2.4mなら、50〜70インチサイズで投写できる計算だ。首振り機能が付いた扇風機のような感覚で、映像を操れる。
映像はHDMI入力も可能だが、本機のコンセプトを考えれば、Wi-Fi経由で各種ネットストリーミングサービスを利用するのがスマートというもの。本機に限ったことではないが、ネットストリーミングなら、ディスクのように入手の手間が不要なのはもちろん、ディスクを探してトレイにセットしたり、再生操作から出画まで待たされることもない。
特にブルーレイはローディングだけでなく、スキップできない宣伝映像なども非常にストレスフルで、一度ネットストリーミングを体験すると戻れない。また個人的には、ドラマ視聴の割合が高いので、見放題のネットストリーミング様々ということもあるが…。
操作に関しては、LGがテレビ製品で鍛え上げてきた、サクサク動くwebOSが快適。キレイで分かりやすいGUIを、付属のマジックリモコンでテンポ良く操作でき、感覚はまさにテレビそのものだ。
レーザー光源で点灯や消灯も待たされる感はなく、「特別にプロジェクターを使う」という心構えは不要だ。「超大画面のわりに安いテレビ」と言えば、この感覚が伝わりやすいかもしれない。