【特別企画】通信性良好のエントリーライン
1万円切りでJBLサウンド! “ファッショナブル”完全ワイヤレスイヤホン「TUNE120TWS」上陸
そこで気になるのは、同じJBLから発売されるTUNE120TWSはどうなの? ということ。同ブランドだから接続性のノウハウも共有されていて当然という見方もできるし、比較的低価格な “TUNE” シリーズだから、実は接続性もさほど・・・という可能性も。Bluetoothまわりのスペックだけ見るとFREE Xと似ているが、本当に途切れないかどうかは、実際には検証してみないと分からない。
そこで、やや簡易的ではあるが秋葉原駅周辺を装着して歩いてみた。僕の経験上からいうと、このあたりは難易度中〜上程度の音切れスポットだ。実際に音楽を流しながら、途切れないかとドキドキしてテストしてみると・・・、秋葉原駅中央改札の間近、ヨドバシAkibaのコンコース周辺と歩きまわってみても、予想以上にというべきか、音切れはまったく発生しなかった。これは想像以上の優秀さだ。
■ボーカルと楽器を心地よく調和、低音のパワーも感じさせる
TUNE120TWSのサウンドもチェックしていこう。本機のコンセプトは、製品パッケージにも掲げられている “PURE BASS ZERO CABLES” 。日本語では大胆に “大迫力のJBLサウンド” と翻訳されているが、これは5.8mmドライバーにJBL伝統のパワフルなサウンドチューニングを施すことで実現しているものだ。
まずは宇多田ヒカルの「あなた」から聴き込んでいくと、歌声をハイまで華やかに響かせつつ、中域には音に包み込まれるような密度感を持たせたバランス。低域の再現は重低音の沈み込みよりも、音のパワーを集中させた迫力志向としてまとめられている。あいみょんの「マリーゴールド」を聴いてみても、ボーカルをハキハキとした歯切れ良さで聴かせると共に、アコーステックギターの音を濃厚な密度感で鳴らす。
映画『ラ・ラ・ランド』のオリジナル・サウンドトラックより「アナザー・デイ・オブ・サン」では、男性・女性ボーカルをクリアに鳴らしつつ、楽器の音を心地よく調和させる。音楽的な相性を発揮してくれたのがBrunoMars「24K Magic」で、男性ボーカルのスパッとした輪郭とハキハキとした立ち上がり、低音の厚み、音のズンとしたパワーがハマっている。米国の人気ブランドだけに、現代的な洋楽との相性は良さそうだ。
こうして実際にTUNE120TWSに触れ、音を聴いてみると、あらためて現代のJBLらしいファッションと音楽に関心がある若者向けのデザインとして成功しているモデルだと思う。それに、Bluetoothの接続安定性を一定以上の水準でクリアしているところも安心。お手頃な価格もあり、完全ワイヤレスイヤホン入門の定番として定着しそうなモデルだ。
(特別企画 協力:ハーマンインターナショナル)