左右ケーブルタイプの「E6 Motion」はaptX対応に
フィン付きで運動時にも高い装着感。Bang & Olufsenのスポーツ向け完全ワイヤレスイヤホン「E8 Motion」レビュー
まずはBluetoothイヤホンでお約束のペアリングから。E8 Motionの「B&O」ロゴ部分にはタッチセンサーが内蔵されており、右ユニットをタップすれば電源が入る。そして左右を20cm以内に近づけ、両方のタッチセンサーを同時に5秒以上押し続ければペアリングモードとなり、スマートフォン側で登録して「ポンポン」とマリンバのような音が聞こえれば準備完了だ。
音楽の再生には、自分の好きなアプリを利用できる。スマートフォンに付属の再生アプリでファイル再生するもよし、SpotifyやAmazon Musicなどストリーミングを楽しむもよし。B&Oが提供するE8シリーズ専用のアプリ「Bang & Olufsen」にも再生/停止などのリモコン機能が用意されているが、曲操作に使うことは少ないだろう。
この「Bang & Olufsen」アプリが必要になるのは、音調変更機能か外音取り込み(トランスペアレンシー)機能を利用するときだ。前者には「WARM」や「BRIGHT」など4つのプリセットが用意されているほか、「ToneTouch」ボタンをタップすれば自由に音調を調整できる。後者では取り込む外音の音量を4段階で調整でき、左ユニットのタッチセンサーを1タップすればオン/オフを切り替えられる。デフォルトでは100%に設定されており、音楽が止まって外音だけを聴くことが可能だ。外音取り込みレベルはアプリで調整できるので、用途に合わせて50%、75%などに設定して使い方を分けるのがよさそうだ。
試聴は屋外で行うことにした。日課にしている約5kmのランニング中、腰ポケットに入れたスマートフォン(Android)で再生する約30分のプレイリストをE8 Motionで聴く、という内容だ。装着するシリコン製フィンには、突起の大きさが異なる3タイプのうち「中」をチョイス。耳穴に差し込み、少し回転させて突起が外耳に触れたことを確認のうえ走り出した。
装着感は、見た目の印象より軽やかでフィット感も良好。頭を左右に振っても外れそうな感じはない。フィンのサイズが自分の耳にマッチしたこともあるだろうが、足から繰り返し伝わる振動でもズレることはなく、安定しており至って軽快だ。
しばらく走り、クルマの往来が多い場所に差し掛かったときには、左ユニット表面を軽くタップ、トランスペアレンシー機能をオンに。あらかじめ75%に設定しておいたため、音楽のボリュームはかすかに聞こえる程度にまで低下した。背後から自転車が近づいたことにも気付いたほどなので、実用性は確かだ。