【特別企画】独自の開発技術を存分に投入
約6,000円なのに本格設計!完全ワイヤレスイヤホンMUIX「MX100」は日常使いにうってつけ
自社でドライバー開発できるメリットを活かした高音質イヤホンで注目を集めるブランドMUIX。そのMUIX初の完全ワイヤレスイヤホンにして、実売6,000円台という価格を実現した「MX100」が登場した。徹底して音づくりにこだわった、驚異的なコストパフォーマンスモデルの実力をレポートしたい。
■オーディオ開発のノウハウを惜しみなく搭載した完全ワイヤレスイヤホン
iSOUNDのポータブルオーディオブランドとして2014年に誕生したMUIX(ミュイクス)は、日本の大手オーディオメーカーや大手通信機器メーカーがスマホアクセサリーとして展開するポータブルオーディオ製品のOEM製造を長年に渡り手がけてきた。
オーディオ開発の豊富なノウハウをベースに、ミュイクスは快調なスタートダッシュを切った。2015年のVGP 2015 SUMMERにおいて、ユーザーが好みの音色を選びながら楽しめる画期的な技術として評判を呼んだ「デュアルサウンドシステム」を搭載した「IX1000」がVGP特別賞にあたるコスパ賞を受賞。そして2018年春でVGPを2期連続受賞を果たした「IX1000HE」など、独自性豊かな名機の数々を次々と送り出してきた。
いずれも、ハウジング側面に配置されたダイアルを回すと内部のエアフローが切り替わる独自のギミックを内蔵している。そのサウンドは、スマホで楽しむアウトドアリスニングにもバランスを最適化してるので、筆者も日常のカジュアルリスニングにIX1000HEをよく使っている。
同社の高い技術力を物語るエピソードとして、自社でバランスド・アーマチュア型ドライバーの設計・開発ができることがひとつ挙げられる。コストパフォーマンスの面でも優れているドライバーであることから、自社製品に採用するイヤホンブランドも多くあるという。
今回ミュイクスが発売した初の完全ワイヤレスイヤホン「MX100」にも、基本を忠実に守りながら愚直に積み重ねてきた同社のオーディオ開発のノウハウが惜しみなく注ぎ込まれている。その成果は本機専用に開発された7mm口径のダイナミック型ドライバーにも反映されている。
完全ワイヤレスイヤホンはユーザーの体との接点が耳にしかないため、その周辺の装着感を高めることがとても大事だ。大口径で余力のあるドライバーを載せようとすると、ハウジングのサイズも必然的に大きくなりがちだが、ミュイクスは本体のサイズをコンパクトに保ったまま、可能な限り大口径で能率の良いドライバーユニットをMX100に搭載した。
振動板中心のドームはサイズを大きくして、クリアなハイトーン再生を追求している。ドームのサイズが大型化できたことで、高磁力ネオジムマグネットを採用する新開発の磁気回路ユニットを、振動板とマッチングを図りながらうまく合わせられたという。そしてわずかながらも振動板の外径を広くしたことで、特に低音のアタックを立体的にしながら量感にも豊かさを増すことに成功している。
中音域についてはユニット背面のチャンバーに空気を送り込むための孔にフィルターを設けて、ミュイクス従来のイヤホンよりも押し出しをやや控えめにした。その結果、全体のバランスは低域とハイトーンのメリハリが重視された印象を受ける。
本機では音楽を聴く誰もが心地よいリスニング感が得られるように、イヤホンのノズルとハウジングのデザインにもこだわりを貫いた。先に名前を挙げたミュイクスのイヤホン、IX1000HEは装着感がとても心地よいイヤホンなのでMX100にも期待したくなる。
■爽やかな抜け味の余韻が特徴、クールな音色は豊かな広がりも感じられる
実機で試してみると、耳に触れる内側の曲面が肌と自然にフィットして、やわらかな装着感が得られる。長時間身につけても苦にならない。ノズルに固定する内径と耳に触れる傘の部分でシリコンの硬さを変えた独自のイヤーピースは、耳にしっかりとグリップするので音漏れがとても少ない。このあたりにも、ミュイクスが築いてきた知見が活きている。
同社では多くのリスナーから提供を受けた耳型データを参照して平均的な外耳道の形状を導き出した。その成果はノズルの傾きを60度に調節して、ユニバーサルフィットを実現できたことに表れていると同社は説明している。耳に正しくフィットして、ずれない安定感を獲得できたからこそ、ミュイクスが意図する理想のサウンドがユーザーに届けられる。
ワイヤレス通信の接続性も高めるために、MX100にはリアルテックのBluetoothオーディオ向けICチップセットが採用された。チップセットの特性に合わせて専用ドライバーのチューニングも徹底的にブラッシュアップを図った。
MX100の試聴はiPhoneにペアリングして、Apple Musicで配信されている音源をリファレンスにして聴いた。音色がクールで豊かな広がりも感じられる。アコースティックギターはハイトーンの粒立ちが煌びやか。余韻はクリアで爽やかな抜け味を特徴としている。
ボーカルはグイグイと前に押し出してくるタイプではないが、声の質感やしなやかな輪郭に落ち着いて耳を澄ませることができる。80年代ジャパニーズポップの女性ボーカルを明るくカラッとしたタッチで描いてみせれた。
肉付きの良い低音はだぶつかず、打ち込みも鋭い。アップテンポな楽曲を再生するとリズムの輪郭線が太く力強く浮かび上がってきた。最新のEDM系の楽曲では立ち上がりの鋭敏なリズムがリスニングの心地よい緊張感を高めてくれた。
MX100は本体をIPX4相当の防滴設計としている。フィット感がとても安定しているので、スポーツシーンも含めて日常生活の様々な場面にちょっと贅沢な音楽を届けてくれる、うってつけの完全ワイヤレスイヤホンになるだろう。
(協力:株式会社慶洋エンジニアリング)
■オーディオ開発のノウハウを惜しみなく搭載した完全ワイヤレスイヤホン
iSOUNDのポータブルオーディオブランドとして2014年に誕生したMUIX(ミュイクス)は、日本の大手オーディオメーカーや大手通信機器メーカーがスマホアクセサリーとして展開するポータブルオーディオ製品のOEM製造を長年に渡り手がけてきた。
オーディオ開発の豊富なノウハウをベースに、ミュイクスは快調なスタートダッシュを切った。2015年のVGP 2015 SUMMERにおいて、ユーザーが好みの音色を選びながら楽しめる画期的な技術として評判を呼んだ「デュアルサウンドシステム」を搭載した「IX1000」がVGP特別賞にあたるコスパ賞を受賞。そして2018年春でVGPを2期連続受賞を果たした「IX1000HE」など、独自性豊かな名機の数々を次々と送り出してきた。
いずれも、ハウジング側面に配置されたダイアルを回すと内部のエアフローが切り替わる独自のギミックを内蔵している。そのサウンドは、スマホで楽しむアウトドアリスニングにもバランスを最適化してるので、筆者も日常のカジュアルリスニングにIX1000HEをよく使っている。
同社の高い技術力を物語るエピソードとして、自社でバランスド・アーマチュア型ドライバーの設計・開発ができることがひとつ挙げられる。コストパフォーマンスの面でも優れているドライバーであることから、自社製品に採用するイヤホンブランドも多くあるという。
今回ミュイクスが発売した初の完全ワイヤレスイヤホン「MX100」にも、基本を忠実に守りながら愚直に積み重ねてきた同社のオーディオ開発のノウハウが惜しみなく注ぎ込まれている。その成果は本機専用に開発された7mm口径のダイナミック型ドライバーにも反映されている。
完全ワイヤレスイヤホンはユーザーの体との接点が耳にしかないため、その周辺の装着感を高めることがとても大事だ。大口径で余力のあるドライバーを載せようとすると、ハウジングのサイズも必然的に大きくなりがちだが、ミュイクスは本体のサイズをコンパクトに保ったまま、可能な限り大口径で能率の良いドライバーユニットをMX100に搭載した。
振動板中心のドームはサイズを大きくして、クリアなハイトーン再生を追求している。ドームのサイズが大型化できたことで、高磁力ネオジムマグネットを採用する新開発の磁気回路ユニットを、振動板とマッチングを図りながらうまく合わせられたという。そしてわずかながらも振動板の外径を広くしたことで、特に低音のアタックを立体的にしながら量感にも豊かさを増すことに成功している。
中音域についてはユニット背面のチャンバーに空気を送り込むための孔にフィルターを設けて、ミュイクス従来のイヤホンよりも押し出しをやや控えめにした。その結果、全体のバランスは低域とハイトーンのメリハリが重視された印象を受ける。
本機では音楽を聴く誰もが心地よいリスニング感が得られるように、イヤホンのノズルとハウジングのデザインにもこだわりを貫いた。先に名前を挙げたミュイクスのイヤホン、IX1000HEは装着感がとても心地よいイヤホンなのでMX100にも期待したくなる。
■爽やかな抜け味の余韻が特徴、クールな音色は豊かな広がりも感じられる
実機で試してみると、耳に触れる内側の曲面が肌と自然にフィットして、やわらかな装着感が得られる。長時間身につけても苦にならない。ノズルに固定する内径と耳に触れる傘の部分でシリコンの硬さを変えた独自のイヤーピースは、耳にしっかりとグリップするので音漏れがとても少ない。このあたりにも、ミュイクスが築いてきた知見が活きている。
同社では多くのリスナーから提供を受けた耳型データを参照して平均的な外耳道の形状を導き出した。その成果はノズルの傾きを60度に調節して、ユニバーサルフィットを実現できたことに表れていると同社は説明している。耳に正しくフィットして、ずれない安定感を獲得できたからこそ、ミュイクスが意図する理想のサウンドがユーザーに届けられる。
ワイヤレス通信の接続性も高めるために、MX100にはリアルテックのBluetoothオーディオ向けICチップセットが採用された。チップセットの特性に合わせて専用ドライバーのチューニングも徹底的にブラッシュアップを図った。
MX100の試聴はiPhoneにペアリングして、Apple Musicで配信されている音源をリファレンスにして聴いた。音色がクールで豊かな広がりも感じられる。アコースティックギターはハイトーンの粒立ちが煌びやか。余韻はクリアで爽やかな抜け味を特徴としている。
ボーカルはグイグイと前に押し出してくるタイプではないが、声の質感やしなやかな輪郭に落ち着いて耳を澄ませることができる。80年代ジャパニーズポップの女性ボーカルを明るくカラッとしたタッチで描いてみせれた。
肉付きの良い低音はだぶつかず、打ち込みも鋭い。アップテンポな楽曲を再生するとリズムの輪郭線が太く力強く浮かび上がってきた。最新のEDM系の楽曲では立ち上がりの鋭敏なリズムがリスニングの心地よい緊張感を高めてくれた。
MX100は本体をIPX4相当の防滴設計としている。フィット感がとても安定しているので、スポーツシーンも含めて日常生活の様々な場面にちょっと贅沢な音楽を届けてくれる、うってつけの完全ワイヤレスイヤホンになるだろう。
(協力:株式会社慶洋エンジニアリング)