試聴と測定を重ねて完成
【AAEx2020 受賞モデル】国内新進ブランドSilent House Audio Lab.のUSB伝送を理想化するユニット
■試聴と測定を重ねて完成した、パッシブ方式によるUSB最適化ユニット
USB2.0インターフェースのシステムでは、機器の高速クロックが潜在的にノイズ成分として伝送に混入しやすく、聴感でも音質劣化が確認される。その対策として、逗子に拠点を置く新進ブランド「Silent House Audio Lab.(サイレント・ハウス・オーディオ・ラボ)」が、挿入感・使用感を意識させないパッシブ方式ならではの対策アイテム「USB2.0 Sound Treatment Unit」を開発、発売したのが昨年春である。
代表の紀 泰之氏は、電磁波などの測定設備専門企業や、アナログやデジタル製品の開発エンジニアに50年近いキャリアを持ち、同ブランドは真空管アンプやフォノEQもラインアップ。聴感はもとより、詳細かつ入念な測定データに基づく製品開発を行っている。
新開発されたサウンドトリートメントユニットは、ホスト側「NFU-USB2.0R/H」とターゲット側「NFU-USB2.0R/T」が別々に用意され、それぞれに理想的なトリートメントを施すことで、より忠実なデータ伝送を実現させている。使用前と後の詳細な測定データが同社ウェブサイト上でも公開されており、その結果は確実に音にも反映される。『季刊・NetAudio』の33号では小原由夫氏による詳細な導入レポートを、同34号では土方久明氏の使いこなしレポートを掲載している。
その効果は、高S/Nで音楽がパワフルかつビビッドに奏でられる方向性で、リアリティを増して抑揚も改善されると評価される。
■第二弾として、ターゲットユニットを一体化したUSBケーブルも登場
また、本ユニットの開発で得た知見をベースにさらに一歩踏み込み、ケーブルとトリートメントユニットを一体化させたサウンドトリートメントケーブル「STC-USB2.0R2S」も今秋発売された。
ケーブルとして完結した製品としたことが最大のポイントで、一体化でより理想的な音質かつ製造コスト面も手頃なものが完成。単体ユニットでは、ケーブル接続端子を設けることで機械的な構造が複雑化し、内部デバイスの実装も非常に手間がかかり、ケーブルで音質傾向が変わる依存性もあった。そこでトリートメントユニットとケーブルの直結で、それらの課題の解決を図ったものである。
開発過程では数十回におよぶシミュレーションと実装、測定、試聴、改良を繰り返し、低コストで非常にジッターの少ない製品が完成したとのこと(測定データはサイレント・ハウス・オーディオ・ラボのウェブサイトで公開中)。
ユニット部は、アルミブロック切削の堅牢な筐体は同様だが、構造は全面的に見直し、機械的構造を極力シンプル化。機械加工のコスト圧縮、内部PCBのシンプル化、デバイス実装の工数圧縮など、一体化で多くの効果を得たという。
ケーブル部には、単体ユニットの推奨ケーブル、ゾノトーンの「6N・USB-Grandio 2.0」を採用。高解像度、ハイスピードな反応、躍動感、明瞭な音の骨格など、ケーブルの持つパフォーマンスを引き出しつつ、さらに高度な再生が追求されている。なお本品には、単体ユニット「NFU-USB2.0R」のR/H(ホスト側)を追加併用可能で、その場合はさらに音の粒立ちと品位向上、よりナチュラルで深く広い音場展開が望めるとのことだ。
『オーディオアクセサリー銘機賞2020』では、USBケーブル部門 部門賞を受賞となったサウンドトリートメントケーブル「STC-USB2・0R2S」。以下、二人のオーディオ評論家によるレポートを掲載しよう。
USB2.0インターフェースのシステムでは、機器の高速クロックが潜在的にノイズ成分として伝送に混入しやすく、聴感でも音質劣化が確認される。その対策として、逗子に拠点を置く新進ブランド「Silent House Audio Lab.(サイレント・ハウス・オーディオ・ラボ)」が、挿入感・使用感を意識させないパッシブ方式ならではの対策アイテム「USB2.0 Sound Treatment Unit」を開発、発売したのが昨年春である。
代表の紀 泰之氏は、電磁波などの測定設備専門企業や、アナログやデジタル製品の開発エンジニアに50年近いキャリアを持ち、同ブランドは真空管アンプやフォノEQもラインアップ。聴感はもとより、詳細かつ入念な測定データに基づく製品開発を行っている。
新開発されたサウンドトリートメントユニットは、ホスト側「NFU-USB2.0R/H」とターゲット側「NFU-USB2.0R/T」が別々に用意され、それぞれに理想的なトリートメントを施すことで、より忠実なデータ伝送を実現させている。使用前と後の詳細な測定データが同社ウェブサイト上でも公開されており、その結果は確実に音にも反映される。『季刊・NetAudio』の33号では小原由夫氏による詳細な導入レポートを、同34号では土方久明氏の使いこなしレポートを掲載している。
その効果は、高S/Nで音楽がパワフルかつビビッドに奏でられる方向性で、リアリティを増して抑揚も改善されると評価される。
■第二弾として、ターゲットユニットを一体化したUSBケーブルも登場
また、本ユニットの開発で得た知見をベースにさらに一歩踏み込み、ケーブルとトリートメントユニットを一体化させたサウンドトリートメントケーブル「STC-USB2.0R2S」も今秋発売された。
ケーブルとして完結した製品としたことが最大のポイントで、一体化でより理想的な音質かつ製造コスト面も手頃なものが完成。単体ユニットでは、ケーブル接続端子を設けることで機械的な構造が複雑化し、内部デバイスの実装も非常に手間がかかり、ケーブルで音質傾向が変わる依存性もあった。そこでトリートメントユニットとケーブルの直結で、それらの課題の解決を図ったものである。
開発過程では数十回におよぶシミュレーションと実装、測定、試聴、改良を繰り返し、低コストで非常にジッターの少ない製品が完成したとのこと(測定データはサイレント・ハウス・オーディオ・ラボのウェブサイトで公開中)。
ユニット部は、アルミブロック切削の堅牢な筐体は同様だが、構造は全面的に見直し、機械的構造を極力シンプル化。機械加工のコスト圧縮、内部PCBのシンプル化、デバイス実装の工数圧縮など、一体化で多くの効果を得たという。
ケーブル部には、単体ユニットの推奨ケーブル、ゾノトーンの「6N・USB-Grandio 2.0」を採用。高解像度、ハイスピードな反応、躍動感、明瞭な音の骨格など、ケーブルの持つパフォーマンスを引き出しつつ、さらに高度な再生が追求されている。なお本品には、単体ユニット「NFU-USB2.0R」のR/H(ホスト側)を追加併用可能で、その場合はさらに音の粒立ちと品位向上、よりナチュラルで深く広い音場展開が望めるとのことだ。
『オーディオアクセサリー銘機賞2020』では、USBケーブル部門 部門賞を受賞となったサウンドトリートメントケーブル「STC-USB2・0R2S」。以下、二人のオーディオ評論家によるレポートを掲載しよう。
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