ハイレゾサブスク、音質で選ぶなら「mora qualitas」！評論家も納得した理由とは

公開日 2019/12/20 06:40 山之内正

「排他モード」搭載など音質を追求している点や、音楽のことを理解したレコメンド機能の充実などが高く評価されている「mora qualitas」は、オーディオファン・音楽ファンに寄り添う姿勢が印象的だ。こういった姿勢はなぜ実現できたのか？今後リリース予定のアプリやコミュニティサービス等展開はどうなるのか？中心メンバーである黒澤拓氏にうかがった。（聞き手：編集部）

（株）ソニー・ミュージックエンタテインメント mora qualitas事業グループ　企画マーケティング部課長　黒澤拓氏

－－　mora qualitasは「排他モード」の用意など、オーディオファンの求めるポイントを押さえたサービスだと感じます。ユーザーのみなさんから寄せられた質問等にもきめ細かく対応されているとうかがいました。

黒澤氏　mora qualitasの企画・開発に携わってきたメンバーは皆これまでmoraを通じてハイレゾ配信に取り組んできたメンバーばかりですので、「オーディオファンの求める基本的な機能は何か」といった点については事前に理解ができていたのだと思います。特に「排他モード」については当たり前に実装している必要があると当初から考えていました。

また、ハイレゾ市場そのものが、実際にご利用になるお客様と我々サービス提供事業者、レーベルや各種オーディオメーカー、メディアなど関係各位の皆さまで共に育んできたものと理解していますから、これからも同様にお客様の声やご意見に細かく対応していくことで、さらに良いものとしていければと考えています。

－－　なるほど、「mora qualitas」はオーディオファンのニーズを理解し、オーディオファンにしっかりと向き合っている方が運営しているサービスなのですね。今後リリースされる予定のAndroid/iOS向けスマホアプリはどのようなものになるのでしょう？

黒澤氏　モバイル環境においては、やはりストリーミング再生時のパケット使用量が大きな課題になると思います。なのでモバイルアプリでは「オフライン再生機能」を実装予定です。Wi-Fi環境でいったんダウンロードできるので、外出先でもmora qualitasを気軽にお楽しみいただけると思います。ダウンロード曲数には特に制限をつけず、mora qualitasを継続してお使いいただいていれば、お好きなだけオフライン再生にて聴取が可能となる予定です。

加えてハイレゾ音源をクオリティを担保したまま再生することも当然必要になってきますので、この点もしっかりサポートしていけるようにしていきたいと考えています。

－－　モバイルアプリのリリースはいつ頃になる予定でしょうか？

黒澤氏　リリース時期は現時点では未定ではありますが、できるだけお待たせすることのないようにしたいと考えています。

－－　DAC等外部接続機器のサポート状況を教えてください。また今後は「mora qualitas対応」を謳う機器も増えていくのでしょうか。

黒澤氏　再生時にトラブルがあったUSB-DACにつきましては、ユーザーの皆様にご指摘などをいただきながら、随時改善を施してアプリケーションのアップデートを進めています。今後「mora qualitas対応」を謳っていただける機器が増え、より多くの方々にお楽しみいただけるよう、ネットワーク対応オーディオ機器等との連携も進めていく予定です。

－－　「音楽体験をより深化させるコミュニティサービス」も用意する予定とのことですが、これはどのようなものになるのでしょう？

黒澤氏　お客様同士が音楽やオーディオ、その他の情報発信や交換をできるようなサービスです。音楽を聴くことに加え、より多面的で深い体験を「mora qualitas」としてトータルとしてご提案できればと考えています。リリース日は現時点では未定ですが、良いタイミングでスタートしていきたいと思います。

－－　単に音楽を聴くだけではなく、音楽を聴く喜びや楽しみを共有できるというのは魅力的ですね。好きなものを同好の士と語り合うと、楽しみが何倍にも大きくなりますものね。では、mora qualitasはオーディオファンにとってどのような存在でありたいとお考えですか？

黒澤氏　音楽を聴く際に常にそこにいる存在でいられればと思います。ダウンロードやCD、レコードなど、再生ソースは多種多様になっていて、ユーザーの皆様の選択肢が広がっています。そのなかで「mora qualitas」はストリーミングサービスという特性を活かし、“常にそこにあるサービス”として存在し、なおかつ“そばにあることに深い喜びを感じていただけるサービス”でありたいと考えています。

－－　お話しをとおして「mora qualitas」は、ただハイレゾやロスレスの音源を用意するだけではなく、“音楽そのものをより深く楽しんでもらうためにできることは何か”を真摯に考えているのだなあと伝わってきました。今後の展開も楽しみにしています。有り難うございました。