【PR】進化を続けるfidataの新たな挑戦
fidataが高音質プロトコル「Diretta」でさらに飛躍! その大きな音質メリットを検証
■Direttaが明らかな高音化に貢献。プレーヤーのポテンシャルを最大限引き出す
今回、fidataのDiretta対応にあわせ、筆者所有のHFAS1-XS20とDSP-DoradoであらためてDirettaの効果を検証した。使用機材や接続は同じ状態で、DSP-DoradoをUPnPベースのネットワークプレーヤーとして使うか、それともLAN DACとして使うかで比較するかたちである。
また、スフォルツァートの最上位モデルとなるネットワークプレーヤー「DSP-Vela」とマスタークロック「PMC-Norma」の組み合わせもお借りしたので、そちらでも検証を行った。
筆者は現在、基本的にDSP-DoradoをLAN DACとして使っており、プレーヤーとして使うことはほとんどない。とはいえ、HFAS1-XS20とDSP-Doradoの組み合わせは互いの美点を見事に引き出し、豊かな情報量と優れた解像感によって音楽を瑞々しく聴かせる。さらに今年新たに導入したマスタークロック「PMC-Pyxis」のおかげで、空間の見通しの良さや立体感もいっそう際立つようになった。
まず、DSP-DoradoをLAN DACとして使うと、一聴して「音量が上がった」と思えるほどに情報量が増大する。エネルギー感も俄然増すのだが、それにより音像が肥大したり輪郭が崩れたりはせず、むしろ定位はより明瞭になる。あらゆる要素で恩恵があり、なにより、音楽が生き生きと躍動する。システム全体のグレードを一気に引き上げたかのような、目覚ましい効果だ。
続いてDSP-VelaとPMC-Normaの組み合わせで、DSP-Velaをプレーヤーとして使って聴く。DSP-DoradoとPMC-Pyxisの組み合わせと比べて中低域の情報量が豊かで、重心の下がった、落ち着いた音という印象を受ける。とはいうものの、鈍さや重苦しさは皆無。どのような曲を再生しても見通しの良さが損なわれることはない。
DSP-VelaをLAN DACとして使うと、やはりDSP-Doradoのときと同様、再生音には大きな変化が生じる。一音一音に弾けんばかりのエネルギー感がみなぎり、そのうえでなお輪郭は研ぎ澄まされてまったく滲まない。空間もさらに大きく、ストレスなく展開する。
広大な空間を飛び交うあらゆる音は、徹底的に細部までコントラスト高く描き出される。浴びるように音楽を聴く楽しさと、極限まで音のディテールを追う楽しさが両立し、オーディオ的な満足度はこのうえなく高い。
DSP-Velaの試聴を通じて、Direttaは決して「たまたま筆者宅のDSP-Doradoで目覚ましい効果を発揮した」のではないと確認できた。再生機器やシステム全体のクオリティが上がれば上がるほど、Direttaがもたらす音質的なメリットも相応に大きくなるのだ。
次ページDiretta対応機器が広がれば、さらに多くのシステムで音は良くなる