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音質真っ向勝負! XROUND「VERSA」は“即戦力”完全ワイヤレスイヤホンだ

公開日 2020/01/20 06:30 山本 敦
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まさしくXROUND 3Dチューニングの真骨頂

VERSAのサウンドを聴いてみよう。はじめにiPhone 11 ProとペアリングしてApple Musicの音源でチェックした。

VERSAオリジナルのイヤーピースは中高域の豊かな音の広がりが得られる。描き出す空間のスケールがとても大きくて見晴らしが良い。高域の解像度が鮮明なので、音場の天井が高く開放感もある。余韻の心地よい清涼感も耳に残った。映画『美女と野獣』のオリジナルサウンドトラックから、ベル役のエマ・ワトソンが歌う「愛の芽生え」は歌声の繊細なニュアンスが浮かび上がってくる。ストリングスの余韻も煌びやかで味わい深い。

Spinfitのコンフォートイヤーピースに交換すると、ビースト役のダン・スティーブンスの歌声が引き締まり、重心が低く落ちて安定する。輪郭線の描写も明瞭度が上がり、ボーカルの定位にメリハリが付く。反面、オリジナルイヤーピースよりも音像の肉付きが若干細くなる印象。オーケストラの演奏はディテールの粒立ちが良くなる。明るく華やかなオリジナルイヤーピースに対して、落ち着いた上品な雰囲気を出せるところがコンフォートイヤーピースの魅力だ。

ユリア・フィッシャーの『J.S.バッハ : 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ』から「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト短調 BWV1001」は、繊細な音の芯と、鮮明な輪郭線の描き込みができるコンフォートイヤーピースによくマッチした。弦がゆったりとしなる様子、和音の抑揚感はコンフォートイヤーピースがドラマティックに描ける。

オリジナルイヤーピースに交換すると、バイオリンの筐体の響きが厚みを増してリッチに感じられた。空間の奥行きに深みが増した。ふたつのイヤーピースは装着感の好みだけでなく、音質の個性で使い分ける楽しみも存分に味わえそうだ。

スマートフォンをXperia 5に変更。クアルコム独自の完全ワイヤレスイヤホンの接続性を高めるTWS Plus方式でVERSAにペアリングして、Amazon Musicの音源を聴いた。

VERSAは高音質コーデックのaptXにも対応する

上原ひろみのアルバム『Spectrum』のタイトル曲を再生してみる。ピアノの余韻がとても芳醇だ。ガツンと響く低音のインパクトに硬さが取れてリズムの勢いが加速する。aptX再生らしい中高域の鮮明度も期待通りに向上。音場の見晴らしがとても広くて立体的だ。

マーヴィン・ゲイの「What's Going On」は立体的な音場が広がり、ボーカルがステージの中央に堂々と定位する。コーラスは消え入り際まで柔らかく濃厚な余韻を残す。パーカッションのリズムがとても軽やかで、躍動感が満ちあふれてくる。リリースから半世紀近く経った名盤から活き活きとした色あせないグルーヴが蘇える。

これぞまさしくXROUND 3Dチューニングの真骨頂と言える、リアリティに差がつく演奏を存分に楽しめた。

装着イメージ。装着性が良いため外れにくく、長時間着けていても違和感がない

VERSAは極めて真面目に音質の完成度を追求した完全ワイヤレスイヤホンだ。本体のリモコンで音量のアップダウンも行えるので、いったん身に着けたら、あとは音楽再生に心置きなく集中できる。購入したその日からすぐに即戦力になり、お気に入りのイヤホンとして毎日の音楽リスニングを彩ってくれるだろう。

(特別企画 協力:XROUND)

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