<山本敦のAV進化論 第190回>
新「iPhone SE」を自腹購入して2週間。満足できる良い買い物だった!
外出は、たまに近所のスーパーまで買い出しに出かけるくらいだが、マスクを着けたまま画面のスリープロックを解除できるiPhone SEのホームボタンは、やはり便利だ。iPhone SEを外に持ち出して音楽を聴く時には、楽天モバイル「データ無制限プラン」との組み合わせをレポートした時にも紹介したOPPOのハイレゾ対応ポタアン「HA-2SE」か、またはシュアのイヤホン「SE535 Special Edition」とLightning対応のSEシリーズ用交換ケーブル「RMCE-LTG」を使っている。
■iPhone SEのeSIM機能を活用してモバイルデータ通信を賢く使う
mora qualitasは、音源を一時的にiPhoneのストレージにキャッシュし、オフライン再生できる。iPhone SEはストレージ容量が256GBのモデルも選べるので、ポータブルオーディオプレーヤーとしてヘビーに活用する予定があるなら、ストレージ容量は奮発した方が良いと思う。
もしiPhone SEを買ってもWi-Fiにしか接続せず、音楽プレーヤーとして外に持ち出すときには必ずオフラインで再生ができるようダウンロードを欠かさず行うことを徹底するのであれば、より安価なiPod touchでも良いと思う。iPhone SEの魅力はスマホであることを活かして、必要な時にはモバイルネットワークにつないで、いつでも・どこでも好きな音楽配信サービスなどを利用できるところにある。
だからと言って、スマホを2台持って、毎月の通信費用が倍近くなってしまったら面白くはない。iPhone SEに搭載されているeSIM機能を賢く使って、モバイルネットワークを利用する費用を節約しよう。
eSIMとは埋め込み型のデジタルSIMカードのことで、iPhone SEは物理的なnano-SIMカードとeSIMを使ったDSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)に対応するスマートフォンだ。
Apple StoreでSIMフリーのスマホを購入したら、MVNOが提供するいわゆる “格安SIM” サービスから安価なものを選んで試してみるのもよいと思うが、インターネットイニシアティブのIIJmioが今年の3月19日から正式に提供を開始した「eSIMサービス データプラン ゼロ」もオススメだ。iPhone SEにも対応している。
大手携帯通信キャリアでは1GB/1,000円以上するデータ利用料金が、IIJmioのeSIMなら1GB/450円からと安価なことが大きな特徴だ。データ容量が足りなくなったら毎月最大10GBまで、必要なぶんだけ買い足せる。
筆者もIIJmioのeSIMサービスを試してみた。物理的なSIMカードを、場合によっては時間を掛けて入手し、本体に装着する一連の準備を飛ばして、すぐにネットワークが開通するのがeSIMサービスの魅力だ。
契約の成立後にIIJmioから送られてくるメールのガイダンスに従って進めば、iPhoneの設定からアクティベーションコードをスキャン、インストールするまでの手順も迷わずにモバイルネットワークサービスが利用できた。
これから大手携帯キャリアでiPhone SEの新規購入を検討しているのであれば、音声通話に最低限のデータ容量が付くプランを申し込み、別途データ通信用としてIIJmioのeSIMプランを足して使うこともできる。うまく併用すれば、キャリアで通話とデータ通信を合わせたプランを契約する場合より、毎月の通信費用が安く抑えられるかもしれない。
iPhone SEは現在最高性能のA13 Bionicチップを搭載しているので、負荷の掛かる処理も涼しい顔でサクサクとこなす。多彩な機能も搭載しており、安価だが驚くほど使い込めるiPhoneだ。
(山本 敦)