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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域【第250回】

Apple Musicと「ミュージック」アプリが手を組めばSpotifyに勝てる!かも

公開日 2020/06/25 06:40 高橋 敦
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対してMusic.appとApple Musicの組み合わせなら、すべての楽曲が自動的にクラウド同期される。しかもApple Musicのカタログにもある楽曲はそのデータで代用し、Apple Musicでは見つからない楽曲だけをアップロードするなど、効率的なクラウド同期をオートマチックに実行してくれる。

「クラウドの状況」が「マッチ」な曲はApple Musicのデータで代用されている状況、「アップロード済み」な曲はローカルからクラウドにアップロードされている状況

なおクラウドにアップロードされるデータはAAC/256kbpsへと変換されたものとなり、同期先のiPhone等にダウンロードされるデータもそれとなる。

しかしMacのMusic.appにある元ファイルの方は、それが例えばApple Losslessなどの高音質大容量ファイルであっても、その形式そのままでキープされる仕組みだ。その点も安心してほしい。…いや、前述のようにAppleはたまにやらかすので絶対安心とは言わないが、少なくとも現在の仕組みの上ではそうなっている。

ライブラリ管理にはApple Music!でもSpotifyも……

というわけで、音楽ライブラリをローカルもクラウドサブスクもまとめて管理するならApple Music with Music.appが強い!サブスクは断然Apple Music!

……と言い切りたいところなのだが、Spotifyにも独自の魅力や強力機能があったりする。

Apple MusicもSpotifyも、それぞれ独自の魅力がある。両方使いこなして併用も全然あり

例えばプレミアム会員向けの「グループセッション」は、友人等とプレイリストを共有して、みんなで同時にそのプレイリストの曲を聴けるという機能。再生開始やスキップ、一時停止の動作まで共有できる。これはリモートの飲み会での音楽話が捗りそう!クラウドサービスならではの、そして音楽ファンへの提案性にも溢れた機能だ。

つまり、SpotifyにもApple Musicにもそれぞれの魅力や長所がある!としか言いようがない。筆者も結局「こんなの日頃から両方使って場面に応じて使い分けるしかないじゃん……」に追い込まれている。

みなさんも、今回紹介したような使いこなしも考慮しつつ、各自それぞれどちらを利用するか、あるいはどのように併用するかなど、検討してみてほしい。

高橋敦 TAKAHASHI,Atsushi
趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。


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