NCFシリーズから新登場
フルテックの新アイテム「NCF Clear Line」とは? “空きコンセントに挿すだけ”の効果を試す
フルテック「NCF Clear Line」の音質
■再現性に一層の磨きをかけ、音の艶や深みが見えてくる
本誌試聴室でテストした。壁コンセントから電気を取っている電源ボックス。そこにCDプレーヤーとプリメインアンプの電源ケーブルを離して給電。まずNCF Clear LineひとつをCDプレーヤーの電源プラグを挿したすぐ横に装着した。
竹内まりや『シングル・アゲイン』から聴き出すと音の背景が静かになって、ひとつひとつの音自体の色あいや質感がよく出てくるようになる。付帯音がなくなることによって、本来のソフトに入っている艶とか深みが見えてくる。スピーカーからの音離れも良くなり、サウンドステージのワク自体が広くなる感覚もある。効果はかなり大きい。
クラプトンの『アンプラグド』ではオーディエンスの数がより多く見えるようになり、それぞれの音像もほぐれてくる。アコースティックギターの木の響きのひなびた味わいも感じさせてくれる。
トリフォノフがピアノソロを弾くラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」では高周波のノイズの影響が排除され、ピアノ高域がきちんと立ちつつもまろやかに。個々のパートの音色感の描き分けが明確で音の色彩のパレットが増えたようだ。
プリメインアンプの電源ケーブルを挿した横にもうひとつのNCF Clear Lineを装着すると、さらに音の透明度が上がり、音像同士の間に空間が。漂う成分がきちんと漂い、馬力が出るところは出るので、本来のソフトを正確に聴かせてくれる方向。
24時間以上のエージングが推奨されているので、拙宅のシステムで検証してみたが、さらに精度が上がり、研ぎ澄まされたような音の世界を楽しむことができた。実に入念に開発されたアクセサリーだ。
【NCF Clear Lineの仕様】
●サイズ:約39.5W×88.4Lmm
●質量:約69g(ネット)
●全ての導電性パーツはロジウムメッキ+アルファプロセス処理