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【PR】評論家・生形三郎氏が聴く

業界初の新技術でKEFの人気スピーカーがさらに進化!「LS50 Meta」の実力に迫る!

公開日 2020/10/01 06:30 生形三郎
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まず、従来機「LS-50 Standard」のサウンドを改めて試聴すると、Uni-Qドライバーならではの、2つのドライバーの音が同一点から発せられることによる、明瞭で立体感に富む音楽再現が快い。歌声や楽器の姿が決して滲まず、しっかりとピントの合った音像が立ち現われるのだ。

取材時のようす

音色としては、トゥイーターとウーファー共に、メタル素材振動板で統一されていることもあり、明瞭かつ瞬発力のある質感で、なおかつ低域から高域まで、音域を問わず音色や音の密度が統一されていることが、先述のフォーカス感に優れた描写力と合わさって、KEFが追求する点音源的な音楽再生が高次元に実現されていることを実感させる。

同時に、それらのサウンドに、入念なコンピュータ解析によってデザインされたバスレフポートやバスレフ設計から繰り出される、豊かな量感を持った低域再現が融合することによって、総体的に、明晰ながらも豊かな聴き心地が得られるサウンドバランスを形成している。改めて、完成度の高いサウンドだと実感するのである。

次に、最新モデルの「LS50 Meta」を試聴すると、とりわけヴォーカル帯域の生々しさの表現や切れ味の良さに、一層の表現力が引き出されていることに驚かされた。歌声のディティールはさらに滑らかでリアリティに富み、ピアノやギターの音色もよりクリアだが硬さやギラつきがなく、上質な再現性を獲得している。

LS50 Metaを確認する生形氏

同時に、その向上効果によって、低域の質感もバージョンアップしていることが分かる。例えば、ベースラインやバスドラムの表現など、低音楽器の音像の明瞭度が上がっているのである。低音楽器の音は、当然のことながら、低音域を主体としながらも、発音時のアタック表現にとって重要となる中・高音域成分も欠かせない存在となっている。だからこそ、600Hz以上のノイズを吸収する今回のMAT技術の効果が、ここにも如実に現われているのだろう。

これらの向上は、今回のバージョンアップ内容から推察できるように、表面的には、いわゆる劇的な音の変化をもたらす方向性のものではない。しかしながら、音楽にとって最も重要となるヴォーカルなど旋律音域の表現において、一層歪み感が抑えられさらなる生々しさを獲得したことによって、音楽再生を楽しませる本質的な訴求力が大きく向上しているのである。これは、一聴すると派手な違いではないが、音楽をじっくりと楽しむ上で欠かせない音の浸透力を大きく左右する違いだと感じる。

加えて、スピーカーと対峙して音楽を聴いているときは見ることが出来ないポイントだが、このLS50 Metaで獲得したシンプルで美しい背面デザインも、ユーザーとしては見逃せないポイントだろう。ネジ穴や角張った段差のないフラットな背面パネルは、周囲との接合部が仄かにラウンドすると共に、スピーカーターミナル部分も僅かな沈み込みを持っている。それらが、デザイン全体に上質で柔らかい印象をもたらしており、オーナーの所有欲をより一層満たすものとなっている。

背面デザインもリニューアルされた

また、最後に、これは新旧両モデルに共通する魅力だが、何と言ってもLS50で絶妙なのは、「音楽を楽しませる適切な描写力」であろう。

その出自ゆえ、モニタースピーカーとしてのポテンシャルを備えていながらも、ディティール描写をいたずらに追求して節操なく音数を増やすのでは無く、あくまでユーザーの手の届く範囲の視界をコントラスト豊かに描き出すことに主眼が置かれた設計と実感する。無用に細に入りすぎることなく、演奏の表情や、歌声や楽器の質感、歌詞など、その音楽が持っているもっとも大切なものを的確にピックアップして届けてくれることが、このスピーカーの何よりもの魅力であると筆者は解釈する。そして、それこそが、LS3/5aから引き継がれる、KEF流のブリティッシュ・サウンドの真髄なのではないだろうか。



以上、MAT技術を取り入れて進化を遂げたLS50は、さらなる完成度の高さを手に入れることに成功した。とりわけ、ヴォーカル再生の明瞭で澄んだ、そして上質な聴き心地は、まさに絶品である。表現力を拡大した新たなLS50の登場を喜ぶとともに、今後この「Metamaterial」を用いてさらに魅力的な製品を発信していくであろうKEFの展開が非常に楽しみである。

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(協力:KEF JAPAN)

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