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「Bose QuietComfort Earbuds」の“圧倒的なノイキャン性能”を使いこなす! 5つの生活シーンで検証

公開日 2020/10/29 06:30 草野晃輔
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【シーン2】電車
電車の騒音をほとんど打ち消す、耳を疑うほどの消音性能

駅に着いたら左イヤホンをタップし、ノイズキャンセリング設定を最大の「10」にする。程なくしてホームに電車が入ってきたが、騒音はほとんど聞こえない。耳を疑うほどの圧倒的な消音性能だ。

駅でノイズキャンセリング効果を最大「10」に。全くといっていいほど騒音が聞こえなくなる消音性能に驚き

電車に乗って空いていた席に座る。走行音を確かめたく、何も再生しないまま発車を待った。新型コロナウイルス感染防止のために窓が小さく開いており、普段なら電車が走り出した途端に風切り音が騒々しいのだが、QC Earbudsのノイズキャンセリング効果は絶大で、不思議なほど静か。わずかに耳に入ってくるのは、波長が短くアクティブノイズキャンセリングでは打ち消しにくい高域成分である、加速時にモーターが出す甲高い音だけだ。

これまで多くのノイズキャンセリング対応ヘッドホンやイヤホンを電車内で試しているが、静かに感じられても、騒音がほぼゼロになることはなかった。このようなモーター音の存在を教えてくれたのは、QC Earbudsが初めてだ。

運良く座れたこともあり、目的地まではスマホにダウンロードしておいた映画をオフライン再生で楽しむことにした。再生してすぐに驚いたのが、電車内に居るのに自室で見ているような感覚になれたこと。騒音が気にならないから、映像の世界にすぐに入り込める。

ボリュームも7割程度で十分なので、耳への負担も少なくて済みそうだ。中低域が豊かで厚みがあり、人の話し声が聞き取りやすい。映像に集中できるのは良いが、つい時間を忘れて見入ってしまいそうだ。乗り過ごさないように注意しながら目的地に向かった。



【シーン3】買い物/カフェ
フルトランスペアレンシーが超便利!イヤホンを付けたまま外した感覚に

打合せを終え、自宅のある最寄り駅まで戻ってきた。ちょっと小腹が空いていたので、駅前のカフェで軽食を食べて帰ることにした。QC Earbudsのノイズキャンセリング設定は最大の「10」のままで、あえて再生を止めて店内に入る。席は7割ほどが埋まっているが、話し声はほとんど聞こえない。

QC Earbudsがノイズキャンセリング性能を効かせつつ、耳への刺激が少ないナチュラルな音場を作っているため、まるで音を消した映像を見ているようだ。アクティブノイズキャンセリング機能が苦手とする、食器のカチャカチャといった高音成分の音は聴こえるものの、音量は大分抑えられている。

カフェ内では「オートオフ」「フルトランスペアレンシー」をチェック

ここでは2種類の機能を試してみた。一つはオートオフ機能。QC Earbudsは、内蔵する人感センサーで装着状態を検知しており、耳から外すと途端に再生を停止する。レジに並び、順番が着たらサッと左側のイヤホンを外す。と、ほぼ同時に再生がストップ。右側イヤホンは周囲の音が聴こえるフルトランスペアレンシー状態になる。タイムラグがなく、外した瞬間から会話に入れるのは便利だ。

一点ここで注意したいのは、外したイヤホンをぎゅっと握りしめないこと。センサーが再び装着状態に入ったと勘違いして、再生がスタートしてしまう。ここでは上着のポケットに忍ばせて、注文を済ませた。

もう一つ試したのが「フルトランスペアレンシー」。先ほども説明したがQC Earbudsは、居る場所の空間感はそのままに、ノイズキャンセリングのレベルを調整できる。この効き具合をじっくり確かめることにした。

注文後、空いていた席に座り、再びQC Earbudsを装着。軽食が出来上がるまでの間にアプリ側で「0」から「10」まで切替えてみる。最小の「0」にすればイヤホンを付けていないような感覚で、周囲の音を聴き取れる。1段階ずつ効き具合を強めていくと、ナチュラルな空間感はそのままにスムーズかつシームレスに騒音が消えていくのが分かる。

再び「0」に戻してオーダー番号を呼ばれるのを待つ。数分後、呼ばれたのに気づき、受け渡し口に取りに行くとスタッフがオーダー確認のため話しかけてきたのだが、その声はイヤホンを付けずに話しているのと何ら変わらない。他のノイズキャンセリング対応イヤホンでありがちな、「マイクで拾った音を聴かせています」といった感覚は一切ないのだ。ちょっとした会話なら、わざわざイヤホンを片方外さなくても、フルトランスペアレンシーで十分だろう。



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