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小さいのに多機能、そしてハイスペック。4in1の折りたたみ3軸ジンバル「PowerVision S1」レビュー

公開日 2021/06/17 06:30 風間雄介
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アプリの “オブジェクト追尾” が便利!

またアプリには、美肌機能や各種フィルター機能なども備わっている。本格的な撮影はもちろん、セルフィー撮影時にベストショットを探すことも容易だ。

期待以上に高精度だったのは、オブジェクトを追尾する機能(スマートフォロー機能)だ。設定するのはとてもかんたんで、追尾したいオブジェクトを画面中央で捉えたら、ジョイスティックを1回押し込むだけ。すると、追尾するオブジェクトがグリーンの矩形で囲まれる。



オブジェクトを捉えたら、あとはジンバルを移動させたり、逆にオブジェクトが動いたりすると、オブジェクトが中央に来るようにジンバルが自動的に追尾する。精度が高く、かつ操作も簡単。PowerVisionがドローンで培った技術が惜しみなく盛り込まれている。

たとえば花を被写体として追尾するようボタンを設定しておけば、自分が木の周りをぐるっと回ると、中央に花を捉え続けたまま背景が移り変わる、印象的な映像が撮影できる。また自宅内でも、ペットを追尾し、かわいい姿を撮影するなど、様々な使い方ができそうだ。

さっと引き出してセット。内蔵の三脚は “使える”

はじめはオマケ程度に考えていた三脚も、使ってみると、予想以上に重宝した。使わないときはほとんどその存在を意識しないほど、本体デザインに与える影響が少ない。それでいて、使おうと思ったら、さっと引き出してセットできる。

内蔵三脚はサッと引き出してすぐ使える

見た目は華奢だが、設置してみるとしっかりとした安定感がある。本体を置いて撮影する目的にも、スマホでコンテンツを視聴する際に固定したいというニーズにも、どちらにも応えられる。

別売のスティック型三脚を取り付けた様子

さらに本体底面には、三脚用のねじ穴も用意されており、別売のスティック型三脚を装着すれば、さらに高い場所から撮影したいときや、スティックで伸ばし、引きのアングルからセルフィーしたいときなどに活用できる。

ここまでジンバルとしての機能を見てきたが、非常に小型で、折りたたみ可能という長所を持ちながら、基本性能がとても高く、動作も安定していると感じた。

スマホ向けアプリは、撮影した動画を自動編集する機能などは備えておらず、機能はシンプル。撮影に特化しているため、逆にわかりやすいと感じた。

基本性能が高く、動作も安定しているモデルだ

使わないときはモバイルバッテリーに変身。ワイヤレス給電も

本機が備える機能が、ジンバルだけでないことは冒頭でも述べた。ここからは、それ以外の機能も試していこう。

まずは、本機をモバイルバッテリーとして使ってみる。内部には4,120mAhのバッテリーが搭載されており、ジンバルとしてだけ使う場合、最大15時間動作する。だが、それだけ長い撮影を行うケースは少ないはず。ふだんはモバイルバッテリーとして使いながら、撮影したいときにさっと取り出してジンバルとして活用するのがおすすめだ。

Androidスマートフォンでも充電可能

たとえば、ジンバルを3時間利用したあとに、バッテリーが空のiPhone12 Pro Maxを最大60%まで充電できる。動画撮影はスマホのバッテリーを大量に消費するが、本機であれば、撮影したあとにバッテリー残量を補給できるというわけだ。

本機にはUSB Type-C端子が搭載されており、ケーブルで接続すると、最大18Wでの充電が可能だ。さらにワイヤレス給電にも対応しており、この場合は最大10Wの出力となる。

ワイヤレス給電でiPhone 12 Pro Maxを充電しようとすると、かなり位置をシビアに調整しなければならなかったが、完全ワイヤレスイヤホンのバッテリーケースであれば、無造作にポンと置いただけで、すぐに充電が始まった。

「AirPods Pro」もワイヤレスで充電可能

なお本機は、本体バッテリーをUSB Type-C端子から充電しながら、同時にワイヤレス給電を行うことも可能だ。ワイヤレス充電器をお持ちでない方は、これも魅力的なポイントだろう。

見てきたように、本機は1台4役の多機能を小型筐体に詰め込んでいる。標準的なモバイルバッテリーとあまり変わらない重さと体積でジンバルも携行できると考えると、かなりのインパクトがある。手軽に持ち運べるし、荷物も減らせる。しかも価格も、これだけの機能が1台にまとめられていることを考えると、かなりリーズナブルだと思う。

現在、Makuakeにてクラウドファンディングが実施されており、出資期限は6月27日まで。いまなら10%オフの限定価格で購入できるので、気になる方はぜひチェックしてみてほしい。



(提供:PowerVision Japan)

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