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その実力は価格以上!Polk Audio「Reserve」シリーズは、クラスを超えた再生能力だ
■Hi-Fi再生の実力は「間違いなくクラスを超えた水準だ」
今回、2チャンネルのステレオ再生として、ブックシェルフ型の「R100」とフロアスタンディング型の「R600」をそれぞれ試した。結論としてはどちらのモデルも、クラシックからポップスまで多くのソースに対して、オーディオ的/音楽的に対応する、懐の深いスピーカーだという印象だ。
R100は、Reserveシリーズ中、最もコンパクトな2ウェイブックシェルフスピーカーだ。1インチのピナクル・リングラジエータートゥイーターと、ミッド/ウーファーに5.25インチのタービンコーンを搭載。バスレフ型となり、背面にX-Portを備えている。
音質傾向としては、小型スピーカーとは思えない良質な中低域表現と、精密でハイファイ志向の高域表現が印象的。音楽性はグルーブ高いが、分解能や空間表現能力も目立つハイファイサウンドである。
上原ひろみ「Spectrum」(SACD)のピアノタッチは、立ち上がりが良く色艶の良い音。Amazon Music HDから再生した、ビリーアイリッシュ「Everything I Wanted」は、背面に備わるX-Portの効果を感じる、ローレンジの伸びと立体感が秀逸だ。
また、ハイレゾ楽曲ファイルのアンネ=ゾフィー・ムター「Across The Stars」は、自然な弦の音色でアコースティックな響きを伴いつつ色艶が良い。この価格帯のスピーカーで時折気になる、解像感を出すためにトレードオフされた神経質さも感じない。
次にフロアスタンディング型のR600を試した。こちらも1インチのピナクル・リングラジエータートゥイーターを搭載し、加えて、ミッド/ウーファーとして6.5インチのタービンコーンが2基スタガードライブしている。スピーカー底面は、X-Portを発展させたバスレフポート「Power Port 2.0」が特徴的だ。
底面バスレフポート方式は、後面にバスレフポートが備わるスピーカーで起きがちな、壁面との距離のセッティングのセンシティブさがなく、同時に床を利用しての低域増強が可能なメリットがある。Power Port 2.0ではこれに加え、中音域の共振排除とエアフローの最適化によるクリアーな中音域表現が可能な、X-Portのメリットを同時に享受している。
本スピーカーの音質も印象が良く、R100よりもユニットの数が多いこともあり、低域方向のfレンジがワイドになっている。上原ひろみは、左側の鍵盤の表現力がグッと上がるし、アンネ=ゾフィー・ムターは、オーケストラの楽器数が増える曲中盤からの盛り上がりでのスケール感や、前への押し出しが秀逸だ。
そして、強力な低域が特徴のビリーアイリッシュでは、低域の量感を保ちつつ、制動力も高い。R600の低音再生能力は、間違いなくクラスを超えた水準だといえる。