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その実力は価格以上!Polk Audio「Reserve」シリーズは、クラスを超えた再生能力だ
■サラウンドシステムは「価格以上の再生能力だ」
続いて、ビジュアルのサラウンド環境でチェックした。環境はフロントスピーカーにR600、センタースピーカーにR300、サラウンドスピーカーにR100を設置。Dolby Atmos/DTS-Xといったオブジェクトオーディオに対応させるハイトモジュールスピーカー(※一般的にイネーブルドスピーカーとして呼ばれることが多いが、同社ではハイトモジュールスピーカーと呼んでいる)として、R900をフロントスピーカーのトップにマウント。サブウーファーにはB&W「ASW610」を組み合わせた。
画像を見ていただけるとわかるのだが、スピーカーのルックスが良いことで、試聴室の風景がいつも以上にカッコよく見える。「お手頃なモデルでサラウンドシステムを組むならこんなシステムを置いてみたい」と感じるほどだ。
センタースピーカーに利用したR300は、横幅が約42cmのスタンダードな密閉型モデルで、1インチのピナクル・リングラジエータートゥイーターと5.25インチのタービンコーン ミッド/ウーファーを2基搭載する。ちなみに本シリーズでは、R300を含めて3種類のセンタースピーカーがラインナップされ、キャビネット高がわずか14cmのR350や、より大型のR400が選択できる。また、R400はIMAX Enhanced認証を取得していることも記しておこう。
UHD-BDディスク「TENET」(サラウンドフォーマットはDTS-HD Master Audio 5.1ch)から、チャプター1のオペラハウスでのテロシーンを再生。分解能が高く、クセのないアキュレイトな音で、セリフから環境音までソースに忠実なサウンド傾向を聴くかせる。センターから聞こえるセリフが明瞭で(この部分はセンタースピーカーの能力を見極める大きなポイント)、爆発音に迫力はあるが、破綻せずダンピングも良い。
また、2チャンネル視聴時に低域のレンジが広かった事を思い出し、試しにサブウーファーレスでも聴いてみた。すると、この状態であっても十分な迫力があり、感心した。
次に、Dolby Atmosフォーマットの「ボヘミアン・ラブソティ」を視聴した。ここで使用したのは、フロントスピーカー上に設置して、天井の反射を利用することで上方向からのサウンドを表現できる、ハイトモジュールのR900だ。同機は、0.75のピナクル・リングラジエータートゥイーターと4インチのタービンコーン ミッド/ウーファーを搭載した、密閉型タイプである。
天井方向からのサラウンド効果により、チャプター22のライブシーンは最高の臨場感だ。明瞭なフレディ・マーキュリーのヴォーカルに加え、キレの良いギターと力強いドラム。後方に設置された2本のサラウンドスピーカーから出るスタジアムの歓声の声が身を包んだうえ、ハイトモジュールから放出した音が、上から降り注ぐ。Reserveシリーズのサラウンドシステムは、価格以上の再生能力だ。
Reserveシリーズの開発時には、「フラグシップラインに近い音質を求めつつ、安価な価格帯で商品化しなくてはいけない」という難しいテーマがあり、開発陣はそのバランスを取ることに大変苦労したという。
エンクロージャーを外から見ると非常にシンプルに見えるが、その内部はブレーシング構造や剛性など、とてもよく考えられている。その結果、クラスを超えたコストパフォーマンスあふれるサウンドが実現したのだ。
また、アメリカの製品らしい、まるでライブ会場で体験できるような、前へしっかりと音が出る、鳴りっぷりの良さがある。しかしそれだけではなく、ヨーロッパのスピーカーのような侘び寂び的なキャラクターも保有している。
さらにいうなら、スピーカーセッティングに対するセンシティブな反応も少ない。オーディオファンだけでなく、音楽好きや映画好きなど、幅広いユーザー層が使いやすいはずだ。このようなシリーズが日本導入されたということを、両手をあげて歓迎したい。
(提供:ディーアンドエムホールディングス)