電源周りを手軽に強化できる必携アイテム
フルテック「NCFシリーズ」最新2モデルを自宅導入、その効果をレポート
ケーブルや端子周りに簡単に使えて、音質を大幅に改善するアクセサリー、フルテックの「NCF Boosterシリーズ」。第一弾のNCF Booster登場以来、独自のノウハウと開発力で進化し続け、広範囲で使えるラインナップと斬新な効果を生み、世界中で好評を得ている。今回、電源環境を含めてあらゆる角度から徹底して整備を施す小原氏の自宅へ、本シリーズの最新2モデル「NCF Clear Line」と「NCF Booster-Brace-Single」を導入。すでに必需品となった、デジタルおよびアナログ周りでの音質への効果をレポートする。
NCF Clear LineとNCF Booster-Brace-Singleの自宅での音質レポートフルテックNCFシリーズの著しい効果は仕事部屋に不可欠(Text by小原由夫)
■フルテックの首尾一貫したアクセサリーは最も信頼するひとつ
数多あるアクセサリーメーカーの中で、私が最も信頼しているひとつにフルテックがある。その理由は、ポリシーが首尾一貫しているから。具体的には、設立初期から極低温処理「αプロセス」をずっと継続しているし、近年は主に制振・静電気対策素材として活用されている「NCF(ナノ・クリスタル・フォーミュラ)」がそうだ。
NCFは、鉱物を主成分とした粉末(ナノ・レベルまで細かく粉砕したもの)を樹脂等に調合することで、静電効果を発揮するというもの。私はその著しい効果を電源プラグや一連の「NCF Booster」シリーズのアイテムで日々実感しており、仕事部屋において不可欠な存在となっている。
フルテックNCF Clear Lineの導入と使いこなしレポート
■デジタル系とアナログ系で常用。S/NやDレンジ改善で克明に
今回はNCF Clear Lineと、NCF Booster-Brace-Singleの2モデルを採り上げる。いずれも拙宅システムで、既に半年以上愛用しているものだ。
NCF Clear Lineは、空いている電源コンセントに差すことでACラインから混入したノイズの悪影響を低減するアクセサリーで、「ACオプティマイザー」と称され、静電だけでなく、制振効果も併せ持っている。筒状の本体は、ナイロンとグラスファイバーをベースとした4層構造で、ここに前述の特殊素材に加え、セラミックパウダーとカーボンパウダーも含まれている。
接点となるコンセント電極部には、αプロセスによる純銅材に非磁性体ロジウムメッキが施されており、その先端(筒の内部)に接続された空芯コイルがノイズ除去に働く。もちろんこのコイルもαプロセスを施した銅線で、OCCという単結晶銅が使われている。
本体は、パフォーマンスを確認しながら締め付けトルクを決定したというステンレス特殊ネジ+ワッシャーにて完全密封されている。現物を持つと、思いのほか軽いので拍子抜けするほど。エンドカバーは表面積を増大させる観点から特殊な凹凸加工がなされており、見栄えもいい。
本品は、電源タップや壁コンセントの空いた口に差せば良いが、効果を期待したい機器の供給元に近いコンセント口に用いるのが最も有効とのこと。私は仕事部屋において、プリアンプに電源供給している電源タップと、CD/SACDプレーヤーに電源供給している電源タップの2カ所に設置している。前者は純然たるアナログ機器、後者はもちろんデジタル機器である。
アナログ系ではS/Nの改善によるディテール感の向上と、ダイナミックレンジの拡大が著しい。見晴らしの良いステレオイメージの中に音像がピタッと克明に定位する印象だ。デジタル系も同傾向だが、余韻の消え際やそのエンベロープがすっきりとする。まとわりついていた微細なヒダ、付帯音が除去された感じになり、フォーカスが上がるような印象なのだ。
NCF Clear LineとNCF Booster-Brace-Singleの自宅での音質レポートフルテックNCFシリーズの著しい効果は仕事部屋に不可欠(Text by小原由夫)
■フルテックの首尾一貫したアクセサリーは最も信頼するひとつ
数多あるアクセサリーメーカーの中で、私が最も信頼しているひとつにフルテックがある。その理由は、ポリシーが首尾一貫しているから。具体的には、設立初期から極低温処理「αプロセス」をずっと継続しているし、近年は主に制振・静電気対策素材として活用されている「NCF(ナノ・クリスタル・フォーミュラ)」がそうだ。
NCFは、鉱物を主成分とした粉末(ナノ・レベルまで細かく粉砕したもの)を樹脂等に調合することで、静電効果を発揮するというもの。私はその著しい効果を電源プラグや一連の「NCF Booster」シリーズのアイテムで日々実感しており、仕事部屋において不可欠な存在となっている。
フルテックNCF Clear Lineの導入と使いこなしレポート
■デジタル系とアナログ系で常用。S/NやDレンジ改善で克明に
今回はNCF Clear Lineと、NCF Booster-Brace-Singleの2モデルを採り上げる。いずれも拙宅システムで、既に半年以上愛用しているものだ。
NCF Clear Lineは、空いている電源コンセントに差すことでACラインから混入したノイズの悪影響を低減するアクセサリーで、「ACオプティマイザー」と称され、静電だけでなく、制振効果も併せ持っている。筒状の本体は、ナイロンとグラスファイバーをベースとした4層構造で、ここに前述の特殊素材に加え、セラミックパウダーとカーボンパウダーも含まれている。
接点となるコンセント電極部には、αプロセスによる純銅材に非磁性体ロジウムメッキが施されており、その先端(筒の内部)に接続された空芯コイルがノイズ除去に働く。もちろんこのコイルもαプロセスを施した銅線で、OCCという単結晶銅が使われている。
本体は、パフォーマンスを確認しながら締め付けトルクを決定したというステンレス特殊ネジ+ワッシャーにて完全密封されている。現物を持つと、思いのほか軽いので拍子抜けするほど。エンドカバーは表面積を増大させる観点から特殊な凹凸加工がなされており、見栄えもいい。
本品は、電源タップや壁コンセントの空いた口に差せば良いが、効果を期待したい機器の供給元に近いコンセント口に用いるのが最も有効とのこと。私は仕事部屋において、プリアンプに電源供給している電源タップと、CD/SACDプレーヤーに電源供給している電源タップの2カ所に設置している。前者は純然たるアナログ機器、後者はもちろんデジタル機器である。
アナログ系ではS/Nの改善によるディテール感の向上と、ダイナミックレンジの拡大が著しい。見晴らしの良いステレオイメージの中に音像がピタッと克明に定位する印象だ。デジタル系も同傾向だが、余韻の消え際やそのエンベロープがすっきりとする。まとわりついていた微細なヒダ、付帯音が除去された感じになり、フォーカスが上がるような印象なのだ。
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