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音楽再生から配信ライブまで大活躍

編集部員がステイホームでガチ購入! RME×ジェネレックで自宅のサウンドを最高にした

公開日 2021/08/19 06:30 編集部:杉山康介
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音楽再生からライブ配信まで大活躍

狭い机の上でもばっちり設置できるコンパクトさ

Babyface Pro FS×8320 GLM Studioの組み合わせは、いうまでもなく“強い”。音楽制作用の機器なだけあって、全体的に音の解像感が高く、音像定位や奥行き表現がカッチリしている。出音自体のクセもなく、なおかつ一部のモニター用製品のような、長時間使っていると聴き疲れする硬さ、ストイックさもないので、リスニング用途でもジャンルを選ばずに活躍してくれる。

また、音楽再生のみならず、最近増えてきているライブ配信にも活躍してくれている。竹内まりやの「LIVE Turntable Plus」やナナシスファンミーティング、アクログラム×電音部コラボライブ「Future Summer」などを本システムで視聴したが、ステレオスピーカーならライブ特有の音が飽和するような空気感まで再生してくれるので、より没入できる印象だ。

そして音に関していえば、GLMが目覚ましい効果を上げてくれた。作業デスクを部屋の角、それも窓際という明らかに音の悪そうな場所に設置しているので一定の効果はあるだろうと思っていたが、GLMナシでは低音が大きく膨らんで共振を起こしてしまい、高域を思いっきりマスクしてしまうのだ。



上の図は記者宅での補正結果である。赤の線は測定結果、青の線は補正、そして緑の線は最終的な出音を表している。素の状態では低域が暴れまくっていて、なおかつ同じスピーカーでも左右の出音に差があることがお分かりいただけるだろう。

改善したのは音だけではない。RMEのデジタルミキサー「TotalMix Fx」がものすごく便利だという話もしておきたい。

TotalMix FXは、全てのRMEインターフェイス製品に搭載されているというDSPベースのミキサー。全ての入力/再生チャンネルを独立してルーティング・ミキシングできるため、楽器/PC/レコードプレーヤーという3種の異なるソースの制御がPC上で簡単に行えるのだ。

TotalMixも、いざ使い慣れてみると手放せなくなるシステムだ

記者はリスニングが主目的なので各チャンネルのボリュームやゲインを操作するくらいだが、EQやエフェクトといった、より高度なルーティングも可能。DTM界隈の人が「TotalMixは一度慣れると手放せなくなる」と口を揃えて言っていたのはこういうことかと、使ってみて改めて思い知った。



以上のように、個人的にはかなり満足しているのだが、必ずしも『万人向け』とは言い難いことも記しておこう。本システムはいわゆる“モニターライク”ではなく、本気のモニターシステムなので、音源そのもののクオリティが出音にダイレクトに反映されてくる。ゆえに「この曲こんなにすごい出来だったのか」と感動することがある一方、好きなアーティストの楽曲のミックスのクオリティが低いことに気づいてしまい、やや寂しい気持ちになることもある。

音楽にとって音質の良し悪しというのはあくまで副次的な要素だとは思うが、大なり小なり気になってしまうことも事実。GLMの音響補正やTotalMixに興味はあるが、音楽は純粋に楽しんで聴きたいというのであれば、オーディオ向け製品と組み合わせるなどをオススメしたい。

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