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レグザがテレビの視聴スタイルを変える! VGP2022「コンセプト大賞」受賞モデルの魅力を徹底解説!

公開日 2021/11/30 06:30 折原一也
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テレビは今や、テレビ番組を見るだけの存在ではない。Amazon Fire TVなどスティック型端末の人気や、テレビへのYouTubeアプリ内蔵、およびリモコンへのYouTubeボタン搭載などといった流れは数年前から始まっていたし、YouTube以外のネット動画サービスにもテレビメーカー各社が積極的に対応を進めている。TVS REGZA社が2020年に製品購入者を対象にして調べたところによれば、こうした流れの結果、「テレビでのネット動画視聴時間」が平均で1時間半にもなっているという。PCやスマートフォンではなく、“テレビでの” ネット動画視聴時間だと考えると、驚異的な数字だ。

レグザもリモコンに各種動画配信サービスのダイレクト起動ボタンを装備。任意のサービスや外部入力を割り当てられる「My Choice」ボタンも備えている

こうして誰もがテレビで当たり前にネット動画を視聴するようになった近年、テレビ視聴における当たり前の基準も変わってきた。YouTubeを想像するとわかりやすいが、ネット動画はVOD(ビデオ・オン・デマンド)のスタイルで、好きな番組を、好きな時に視聴できるのが基本だ。しかし、翻ってテレビ放送を考えてみると、各番組は放送開始時間が決まっているし、録画をするにも基本的には事前にUSB-HDDやレコーダーへの録画予約が必要だ。テレビ放送は、ユーザーに不便を強いる古臭いスタイルと思えてしまった人も多いのではないだろうか。

だがそうは言っても、放送直後からSNSでバズる番組が出るくらいにはテレビというメディアは健在だ。連続ドラマやバラエティといった類は、今なおテレビ放送が最も充実していると言える。視聴者は、番組が面白ければ、不便さを我慢してでもテレビ放送を見ているのだ。

前置きが長くなったが、こうしたテレビ放送視聴の不便さに手を入れようとしているのが、レグザの2021年モデル、X8900K/Z670K/Z570K/M550Kシリーズだ。それでは、コンセプト大賞受賞のポイントを実機レビューでご紹介しよう。

■AIレコメンドと「パック」でテレビ放送がまるでVODに

今回の取材では、コンセプト大賞を受賞した4シリーズのうち、4K有機ELモデル「X8900Kシリーズ」と、4K液晶モデル「Z670Kシリーズ」の2モデルを用意。パネル方式やスピーカーが異なるので画質・音質は異なるが、まずは受賞4シリーズ共通の仕様・機能から見ていこう。いずれもOSにはAndroid TVを搭載し、録画スペックは、「BSも地デジも3チューナーW録」+「4K Wチューナーウラ録」仕様だ。外付けのUSB-HDDを接続することで、例えば4TBのHDDなら地デジを約502時間(※HDレート:17Mbps時)の録画が行える。

取材時の様子

2021年のレグザではAndroid TV搭載以外にもUIが多数リニューアルされているが、なかでも「録画リスト」のUI一新が、より重要な意味を持つようになっている。名前の通り、この画面は本来USB-HDDに録画した番組の一覧画面なのだが、通常の録画予約をした番組の他に「おすすめ番組」もリストアップされる。

では、どんな番組が「おすすめ番組」として自動で録画されるのか。ここには、大きく二つのアルゴリズムがある。

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