HOME > レビュー > これがモダンなV-MODAサウンド。「Crossfade 3 Wireless」が見せる“普遍性”と“チャレンジ”

PR機能面がアップデートしつつ価格はお手頃に

これがモダンなV-MODAサウンド。「Crossfade 3 Wireless」が見せる“普遍性”と“チャレンジ”

公開日 2022/08/04 06:35 高橋敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

有線接続でよりモニターライクなサウンドに変化

有線接続に変更した際の音は、送り出し側のDAP等の性能や個性も反映されたものとなる。なので今回のKANN MAXとの組み合わせはその一例でしかない。とはいえそこから感じ取れる大まかな傾向はある。

付属のケーブルを使えば有線接続も可能

余裕のアンプパワーでビシッと制動されることでローミッド帯域はさらに引き締まり、相対的にサブベース帯域の存在感が増す。全体的に音像も引き締まることで、音に込められた力が圧縮されてより高密度なエネルギー感が生まれる。Bluetooth圧縮で損なわれていた超高域の復活のおかげかクリアネスやシャープネスといった要素も少し強まる。

といったところだ。「Human」を聴く際のエレクトリックとメロウの印象のバランスで表現するなら、




エレクトリックメロウ
無線37
有線46


というような変化。有線では、よりフラットな5:5サウンドに近付くという言い方もできる。製品ウェブページにて「リスニングでは高音質なワイヤレス接続で、トラックメイキングではレイテンシーのないワイヤード接続」という使い方が紹介されているが、サウンド面からも有線接続はその用途に合わせやすそうだ。

ちなみにだが、付属の有線接続用ケーブルはマイク付きなので通話にも利用可能。加えてV-MODAの有線接続対応ヘッドホンには「BoomPro X」というブームマイク増設オプションも用意されているので、通話利用も考えている方はそちらも要チェック。

DJプレイの時には遅延のない有線接続が最適。サウンドもよりモニター的になる



外観こそ変わらぬV-MODAデザインだが、トレンドを見据えた新たなサウンドチューニングへのチャレンジに機能面では堅実なアップデートを実施と、その内容はまさに2022年モデル。定番としての成熟とそこからの進化。それらを同時に感じさせてくれるアイテムだ。

(提供:ローランド)

前へ 1 2 3

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック: