PRノイキャンなどすべてが高品質
欲しい機能を全搭載、オーディオテクニカ「ATH-TWX9」は使い勝手も最高クオリティの完全ワイヤレスだ
いま完全ワイヤレスイヤホンに求められる機能をすべて搭載
本機には装着状態に合わせてANCの効果を最適化するパーソナライゼーション機能が搭載された。測定は静かな場所で「Connect」アプリを使って行う。イヤホンのカスタマイズメニューを開いて「アンビエンスコントロール」内の最適化を実行すると数秒程度で自動測定を行う。設定はイヤホンに保存され、他の端末を接続した時にも有効化される。
カフェや地下鉄の中など、環境ごとに異なる騒音レベルに対して、都度イヤホンのANC効果を最適化することも可能だ。アプリから設定を行う場合、ノイズキャンセリングのメニューから「最適化」を選択する。自動測定は約10秒間。賑やかなカフェで試してみたところ、プリセットの「Office/Study」「Home」よりもしっかりとノイズを消す方向に整えてくれた。イヤホン左側面のタッチセンサーを3秒長押しするとすぐに測定できるので、リスニング環境が変わるたびに活用したい。
なお、アプリに揃うANC効果のプリセットは全5種類。賑やかな場所でもっと消音効果を強く効かせたい時には「Airplane」や「Train」を選び、反対に周囲からの呼びかけに反応できるよう外音に注意を向けたい場合は「Office/Study」を選ぶと良いだろう。
屋外でイヤホンリスニングを楽しむ際に便利な「ヒアスルー」も、強弱のレベルを5段階から調整できる。外音を最も多めに取り込むHighに設定すると、音楽の背景から環境音がクリアに聞こえてくる。屋外を歩きながら、またはワークアウトで体を動かしながらイヤホンを安全に使いたい時に欠かせない機能だ。屋内で仕事を進める際に、少し外の音を聞きたい時にはヒアスルーの設定をLowにする手もある。
ヒアスルー機能をオンにすると「オクルージョン(こもり)キャンセリング機能」が自動的にオンになる。通常耳栓タイプのイヤホンを装着すると、耳の中に音のこもりが生じる場合がある。ATH-TWX9は本機能を搭載しているため、ヒアスルーの音抜けがとても自然で心地よい。
本機のANCとヒアスルー機能は、ともに音楽再生とのバランスを重視している。音楽再生を楽しむ際にも、ノイズコントロール機能に由来する不自然なプレッシャーやノイズ感に集中を奪われることなく、安心してコンテンツの音にのめり込むことができた。
ATH-TWX9が搭載する様々な機能、音量のアップダウンも含めてすべての主な操作はスマホを取り出さなくてもイヤホンから行える。
本体左右の側面にはタッチセンサーを配置。スティックに搭載するボタンのクリック操作とのコンビネーションにより、ANCとヒアスルーの切り換えやハンズフリー通話の受話・終話なども可能だ。タッチ式とボタン式の両方を採用したことで、意図しない操作が起きづらくなっている。
ヒアスルーについては、再生中の音楽をボリュームダウンして、一時的に周りの音声が聴ける「クイックヒアスルー機能」も搭載する。クイックヒアスルーで気になるアナウンスなどを確認した後は、タッチやボタン操作を行えば、通常の再生に戻れる。
リモコンの各コマンドは、Connectアプリを開いて製品の画像をタップ後、「カスタマイズ」のメニューから「システム」タブを選び「キーアサイン」のページから随時確認できる。
クアルコムの最新SoCを搭載するスマホと組み合わせれば、Bluetoothオーディオ機器によるハンズフリー通話の音声品質を高める独自のコーデック「aptX Voice」によるクリアな音声通話が楽しめる。
aptX Voiceによる通話音声のサンプリングレートは、従来のSBCコーデックによるHD通話音声の約2倍となる32kHzに到達する。さらにATH-TWX9は、話者の声を狙ってピックアップするビームフォーミングマイク技術に対応するMEMSマイクをコンパクトな筐体の2箇所に配置した。
ATH-TWX9を対応デバイスとペアリングして、家族の通話音声を確かめてみた。声の芯が力強く輪郭線も太く鮮明に描かれる。背景の環境ノイズも自然に低減されるので、気を張らず落ち着いて会話に集中できた。
本機にはユーザーが自分の話し声を通話音声にフィードバックして聞ける「サイドトーン機能」も載っている。もちろん通話中にもANCとヒアスルーを切り換えて選べる。こうした性能は電話などはもちろんだが、昨今機会が急増したオンライン会議に大きく役立ってくれる。落ち着いたデザインなので見た目にも違和感なく、クリアに自身の声を伝えてくれるため、ビジネスシーンでも真価を発揮してくれるだろう。