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カメラ、映像、サウンド、3拍子揃ったAVスマホ!

シャープ新フラグシップスマホ「AQUOS R7」徹底チェック!「現行トップクラスのAVスマホ」

公開日 2022/09/09 06:40 山本 敦
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■日常の景色をクリアに撮れるライカと共同開発のカメラ


新開発の1インチセンサーを搭載した背面のメインカメラ。レンズにはスマホ用カメラとしては異例ともいえる7枚構成のライカズミクロンレンズを搭載
AQUOS R7の最も大きな特徴といえば、ライカと共同開発したメインカメラだろう。人気スマホの多くが複数のカメラユニットを搭載する中、AQUOS R7はR6と同様、シングルカメラを採用する。

新開発の1インチセンサーを搭載し、有効画素数は約4,720万画素。R6は約2,020万画素だったので、倍以上の高画素化を実現している。

また、隣接する画素を結合させて1つのピクセルとして扱う「ピクセルビニングモード」時の画素ピッチもR6から拡大。3.2μmとなり集光量が約1.8倍に高まっている。

レンズは、ライカとの共同開発によるF値1.9、焦点距離19mmのズミクロンレンズを採用。7枚構成で明るく、歪みも少なく、ナノオーダーコーティングにより、R6と比べて反射も60%低減している。

一方で、カメラアプリのユーザーインターフェースは、従来のAQUOS Rシリーズから大きな変更はない。せっかくライカと協業しているのだから、もっとカメラ愛好家にも刺さるような“カメラっぽいUI”を載せてもよいのではと感じなくもないが、スマートフォンというプロダクトの性質上、誰もが直感的に使える“スマホらしいUI”も大事なのだろう。


カメラアプリはスマホらしいシンプルなUIを特徴としている
ただ、約4,720万画素のイメージセンサーをフルに使って高精細な写真が撮れる「ハイレゾ」撮影モードや、8K動画撮影モードが、アプリ画面下側のメニュー「その他」の中の入り組んだところにあり、アクセスしにくいのは残念だ。使い倒したい機能なだけに、アプリ化してホーム画面から素早くアクセスできるなど、ひと工夫がほしい。

実際の撮影では、全画素に像面位相差センサーを埋め込んだ「Octa PD AF」の効果か、人物に限らずカメラを向けた被写体へのフォーカス合わせが鋭く、ピタッと定まり心地よい。

画質は、写真・動画ともに解像度が高く、透明感に富んだ仕上がりが特徴。筆者の感覚では目で見た実風景の景色や被写体が、ややクールな色合いで写るように感じた。かといって温もりが感じられない色バランスではなく、人の肌には自然な温かみが乗り、料理の写真から美味しそうな香りが立ちあがってくるような艶っぽさもしっかりと再現される。


レンズは単焦点だが、写真・動画の撮影ともに、デジタル処理による望遠撮影(最大6倍)、超広角撮影(0.7倍)にも対応。本作例は最大6倍のデジタルズームで撮影

こちらの作例は、0.7倍のデジタルズームで夜景を超広角撮影。実際の景色よりも明るくクールな印象に写る印象だ
ポートレートモードも搭載し、撮影時は独自のソフトウェアによる演算処理で、人物の髪の毛や肌のトーンをそれぞれに自然な質感を保ちながら再現。背景のボケ味や“美肌効果”の調整が細かくできて満足度が高い。


ポートレート撮影は美肌・ボケ効果を調整して遊べる
また細かい点だが、AQUOS R7のカメラアプリが搭載するグリッド(=ガイド線)機能には、ユニークなバリエーションが多数揃っており、色々試すのも楽しい。筆者は黄金比の構図が素早く決められる「フィボナッチ」がお気に入りだ。


黄金比の構図を素早く決められる「フィボナッチ」など、様々な種類のガイド線を収録する


R6と比べ、処理速度が約1.5倍に高速化したというAIによる被写体認識により、人物や料理、夜景などカメラを向けた被写体が自動判別されるので、シャッターを押すだけできれいな写真が撮れるのは嬉しい

次ページ高画質で実用的な機能を揃えたディスプレイ

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