PR個人に合わせた「聞こえサポート」で生活を快適に
「Jabra Enhance」って何者?完全ワイヤレスながら、聴力強化機能も備えた“3in1スマートイヤホン”を検証
筆者は自宅の自室で行ったが、エアコンやレコーダーなどの動作音がかすかに聞こえることなどもあって、うっかり画面を間違えてタップしてしまうこともあったように思う。しかし、当たり前ながら、本当の耳の聞こえ方を知るためにやっているので、当てずっぽうはNG。「聞こえたらタップする、聞こえるまではしない」というのをしっかりと徹底しよう。
なお、あとでパーソナライズし直すこともできるので、「思ったのとちょっと違うな」と感じた場合や、聞こえ方が変わった場合でも、いつでも再調整できるので安心してほしい。
両耳ともテストが終わったら、続いて「スピーチフィルタ」の選択に移る。会話の音声が流れるので、「クリア」「ノーマル」「フル」の3つから好みに合ったフィルタを選択する。
「クリア」は高音域のディテールをしっかりと描き出す印象で、「ノーマル」はどこかを強調することなく全帯域にわたって明瞭に再生、「フル」は低音域が強めに、高音域が抑えめに調整されているようだ。それぞれ聞こえ方をチェックしてみて、ひとまず今回は「ノーマル」を選択した。
また、パーソナライズが完了すると、Jabra Enhanceアプリの中央にはリスニングモードの音量が大きく表示され、左下にはリスニングモードが表示される。左下をタップすると「フォーカス」「アダプティブ」「サラウンド」の3つのモードから選択できる。
「フォーカス」はビームフォーミングマイクを使って前方の音にフォーカスするモードで、「サラウンド」は周囲全体を聞きやすくするモード。「アダプティブ」は周囲の状況に応じて自動的にそれらを切り替えてくれるので、まずは「アダプティブ」にしておけばよさそうだ。
■アプリで設定した後は、すぐさま効果を発揮!装着感も快適で使い心地◎
聞こえ方をチェックするパーソナライズが完了して、Jabra Enhanceアプリが通常状態に移行すると同時に、Jabra Enhanceの効果が発揮される。個人的には、視力が落ちてから初めてメガネをかけた時のように、分かりやすく変化を感じられると思う。
我々は普段、日常生活の中にある環境音に対して、あまり認識せずに生活していることも多いだろう。しかし実際には、エアコンのファンの音やレコーダーのHDDの動作音、今まさに原稿を入力しているパソコンのファンの音など、さまざまな音が生活環境にはある。
Jabra Enhanceは、上述した4つの機能が組み合わさり、さらにアプリで設定した自身の聞こえ方に合わせた聴力強化をすることで、そうした環境音も含めて、要な定常ノイズなどは抑えつつも、全体的に補強してより聞こえやすくしてくれる。
さきほど紹介したスピーチフィルタを「クリア」にすれば、高音域をよりシャープに補強するので、高い音が聞こえづらくなっていると感じる場合に、試してみるのも良いだろう。むやみに音を引き上げるといったことではなく、パーソナライズすることで、自然なかたちで聴力強化をしてくれるのが嬉しい。
さて、一般的な完全ワイヤレスイヤホンは、耳の穴にしっかりとフィットさせると遮音性が高まるため、周囲の音が聞こえづらくなる。長時間装着していると違和感も生まれやすい。
一方でJabra Enhanceは、周囲の音をマイクで拾うだけでなく、自分の聞こえ方に応じて聴力強化を行ってくれるので、より周囲の音が聞こえやすくなるというメリットもある。筆者の場合は、しばらく装着していると、「耳にイヤホンをしている」という違和感もほぼなく、快適に使い続けることができた。