PR従来モデルと比較レビュー
まさに“プレミアム”な音、静寂のノイキャン。ゼンハイザー「MOMENTUM 4 Wireless」は大胆進化を遂げた
MOMENTUM 4 Wirelessの本体質量は従来モデルに比べて約10gほど軽い。ヒンジ部分のギャップを少なくして、頭部にぴたりと寄り添う形状になったことから、装着した時に従来モデルよりも頭にかかる重みの負担が少なくなっている。側圧のプレッシャーも気にならない。筆者の場合は眼鏡をかけたまま身に着けても、イヤーパッドが眼鏡のテンプルを押さえつけてキツく感じられることもなかった。
MOMENTUM Wirelessはヒンジを折り曲げるとコンパクトな形状になる。新しい「4」のギミックは、イヤーカップを回転させてフラットな形になるところまでだが、専用ケースのサイズが格段にスリム、かつコンパクトになったので可搬性が高い。
また、従来モデルは右イヤーカップの側面に小さなリモコンボタンを並べて配置していたが、新しいモデルは本体のボタンを電源兼音声アシスタントの呼び出しに使うボタンの1つだけとして、あとの操作は右イヤーカップのタッチとスワイプで行うスタイルに変えた。
操作に対する感度はとてもよく、ヘッドホンの装着を検知して音楽再生を自動オン/オフする機能もあり、ボタンの数が減ったことで不便にも感じない。「アダプティブ」がオンの状態では、イヤーカップ表面をダブルタップすることでノイズキャリングと外音取り込みが切り替わり、「アダプティブ」がオフの状態ではダブルタップでの切り替わりに加え、ピンチイン/アウトでノイズキャリングと外音取り込みの効果の効き具合が調整できる。
繊細なニュアンスを引き出し、あらゆる楽曲にマッチする音。ノイキャン性能も大きく進化
MOMENTUM 4 Wirelessのサウンドをチェックしよう。今回のモデルは最大48kHz/24bitのaptX Adaptiveに対応しているため、対応スマートフォンと組み合わせて試聴を行った。
Amazon Music HDでMay J.のアルバム『Sweet Song Covers』から「ただ泣きたくなるの」を聴いた。ボーカルの質感や楽器の音色、ディテールの引き出し方が自然で心地よい。低音域の張り出しがMOMENTUM Wirelessよりも少しだけ大人しく、上品になった手応えがある。そのぶんボーカルのニュアンスが繊細に浮かび上がる。
カマシ・ワシントンのアルバム『The Epic』から「Change of the Guard」を試聴した。大きな編成のバンドによる演奏がとても立体的で躍動感にあふれている。サキソフォンの音色が鮮やかで余韻もリッチ。タイトで重心の低いリズムが足もとをしっかりと踏み固める。繊細で柔らかく、なおかつ力強い。様々な種類の音楽に素直にマッチするヘッドホンだ。
従来モデルのMOMENTUM Wirelessから、アクティブノイズキャンセリング機能のパフォーマンスも大きな進化を遂げていた。
機能の設定操作はiOS/Androidに対応するモバイルアプリ「Smart Control」から行える。「アダプティブ」をオンにした時に周囲の騒音環境や、ヘッドホンの装着状態に合わせて消音効果を自動的に最適化する。
新旧モデル間で効果を比較してみると、MOMENTUM 4 Wirelessの消音効果はさらに強力になった実感がある。オンにすると交通騒音や人の話し声など、環境騒音が帯域や種類に関わらずしっかりと消える。コンテンツのサウンドに深くのめり込むことができた。
アプリから「アダプティブ」の機能をオフにして、効果の強弱をマニュアルで微調整することも可能だ。ノイズキャンセリング機能をオフにできない仕様だが、スライダーを「トランスペアレント」の側にシフトさせると、再生するコンテンツのサウンドに周囲の環境音が違和感なく自然に溶け込んでくる。ノイズキャンセリングとトランスペアレント(=外音取り込み)のバランスもまた、従来モデルに比べてさらに自然で違和感がないと感じた。
MOMENTUM 4 Wirelessは音声通話に特化したマイクを載せたことで、ハンズフリー通話の品質もまたグレードアップしている。通話環境周辺のノイズを低減して送り届けるので、リモートワーク用のツールとしても本機が色んな場面で活躍しそうだ。内蔵バッテリーがノイズキャンセリング機能オン時に最大60時間の連続使用に対応するところも頼もしい。
老舗オーディオブランド、ゼンハイザーのプレミアムヘッドホンにふさわしい大胆な進化を遂げたMOMENTUM 4 Wireless。ぜひ各自の視点から楽しんでみてほしい。
(企画協力:Sonova Consumer Hearing Japan)