PR大きめボディが「逆に小さい」くらいの高音質&重低音
”音質最優先”ネットワークスピーカー「DENON HOME 350」レビュー。これがサブスク時代の本格オーディオだ!
■ハイレゾの良さが味わえるHi-Fiサウンド。“逆に小さく感じる”パワフル重低音
試聴はホワイトモデルで行った。いきなり余談だが、インテリアを考えるとホワイト系が選べるのは重要だ。スピーカーグリルのグレーの落ち着いたファブリック地と併せ、部屋に馴染みやすい印象。また付属する電源ケーブルも白色で、さらにAC/DCアダプター方式ではなく、すっきりとしたACケーブルで取り回しが良いのも好感が持てる。単純なことだが、用途を想定した気配りを感じる部分である。
Wi-Fi設定は「HEOS」アプリに従って操作するだけだが、それも面倒という場合、あるいは安定した通信を重視するならば、背面のLAN端子にLANケーブルを接続して使うのも一案だ。
試聴はAmazon Musicで、ダイアナ・クラールの「夢のカリフォルニア」(Ultra HD:48kHz/24bit)を再生。音質確認のため、筆者が聴き慣れているハイレゾ音源という点で同楽曲を選んだが、Official髭男dismやYOASOBIといった日本で人気のアーティストの楽曲も数多くUltra HDで配信されているため、本機ではそれらハイレゾ音源を再生することができる。幅広いユーザーが気軽にハイレゾ音源に触れられるようになっているのだ。
話をダイアナ・クラールの「夢のカリフォルニア」の試聴に戻そう。お世辞ではなく、音が出た瞬間、ニンマリとしてしまった。本機の見た目はオーディオっぽくないが、サウンドは明らかにハイレゾの良さを感じられるもの。
静かな歌い出しは、その「静けさ」が際立ち、透明感の心地よい音場に繊細な音が滲みなく立体感豊かに描かれてゆく。弦楽器の倍音を伴う表情も豊かで、まさにHi-Fi、まさにピュアオーディオと呼びたい高品位なサウンドだ。カジュアルな佇まいとのギャップも面白い。
曲が進行するとバスドラムが加わるが、質感をキープしたまま、低く深みのあるトーンと空気の揺らぎが体で感じられるのも妙味。キレの良さで得られる躍動感も特筆に値する。この重低音を体験すると、大柄と思っていた本機が逆に小さく感じられるほど。
サブウーファー効果は、小音量でも音楽が豊かに感じられ、部屋を音楽で満たす喜びも得られ、一日中、仕事をしながら、勉強しながら、家事をしながらなど、音楽を「ながら聴き」するのにもピッタリと思える音調。音楽が聴き放題のサブスクとも好相性と言えそうだ。
一般的なワイヤレススピーカーと比べると少し大きめだが、音質と重低音を体験してしまうと、よくもこのサイズに凝縮したと思えるもの。ある意味、「小さい」と言っても良いだろう。
ハイレゾ音源を高音質で再生すると、仕事や勉強中でも、音が気になり難いもの。音楽を選べば、リラックス効果を得たり、周囲の雑音のマスキングにもなる。設置性が良く操作性に優れつつも、堂々とした高音質を楽しめるDENON HOME 350で一日中宅内を音楽で満たせば、毎日がより豊かで充実したものになりそうだ。
(協力:ディーアンドエムホールディングス)