映画やドラマ、ライブ映像も迫力たっぷり
サウンドバーでテレビがもっと楽しく!ボーズ「Smart Soundbar 600」を編集部員が試した
映画やドラマの世界にもっと入り込める!ライブはより臨場感たっぷりに体感!
映画やドラマでも試そうと、動画配信サービス「Disney+」で、大好きな海外ドラマ「クリミナルマインド」を視聴した。ここでも声の輪郭がくっきりして聞きやすくなり、セリフがより人の言葉として聴こえてくるような感じだ。
M-1の時はすっかり声にばかり注目してしまったが、低音も強力。迫力がありつつ、QuietPortテクノロジーのおかげか、ぼわぼわと広がってしまうこともない。背景に流れる音楽など、これまで表現しきれていなかった細部まで耳に届いてくるようで、事件現場シーンでは不穏な空気がより一層増す。また、小さな音量でも立体感が損なわれることもなく、十分に作品に没入できた。
続いて韓国ドラマ「コネクト」を再生。第一話の冒頭、主人公が路地裏をよたよた歩く場面では、サウンドバーを通すと、地面を踏むミシミシとした些細な音まで、音量が大きくなるわけじゃないのに、明瞭に聞こえてくる。
主人公が歌を口ずさみはじめると、アコースティックギターの音が流れる。漏れる息やギターの弦が擦れる音など細部の再現から、小さくなっていく歩く音までも、しっかり感じられる。場面が変わって、身体にメスを入れられるシーンでは、その音が生々しくてリアル。音の表現力によって、映像の不気味さも増すようだ。
臓器売買集団に捕まった主人公が、その場から逃げ出すところを回想する場面では、眼を奪われたことの描写か、接続不良を起こしたように少しブレる映像が流れる。テレビスピーカーだと少しつぶれていた、映像ブレを表すビビッという効果音まで聞こえ、片目を取り戻す際のビチビチとした音はより際立って感じられた。
ガラス張りの部屋のシーンはとても静か。テレビスピーカーのまま見ていた時は、頭の中でつぶやく台詞以外にほとんど音はしていないかと思っていた。サウンドバーとの組み合わせでは、布が擦れる音、部屋の外の音が薄ら聞こえている感じなど、気づかなかった部分まで聞こえてくる。打ち上げ花火も、ドーンと鳴る大きな音だけ以外にも細部まで再現され、その場の空気感を感じられる。
ドルビーアトモス対応コンテンツは、「BTS: PERMISSION TO DANCE ON STAGE – LA」で確かめた。広い会場を埋め尽くすたくさんの観客、その一人一人の声がより際立ち、それらが重なって大きな歓声になっていることがよくわかる。ライブ冒頭のSEの鳴り方も、ライブ会場で聞く感覚に近づいたようだ。
メンバーの歌声はしっかり前面に出て、音楽表現は低音豊かで、ライブの体感レベルを上げてくれる。立体的にバランスよく再生されるので、音楽をしっかり聞きつつ、歓声の中でライブ感たっぷりに楽しめるし、その中で響くハイトーンボイスもきれい。
テレビスピーカーに戻してみると、歌声が画面の中に下がってこもったように感じられ、その他の音と一緒になってしまって、分離感が失われるよう。サウンドバーを使うと、明らかに臨場感が違うので、ライブ作品は特に相性が良いかもしれない。
正直、今までテレビの内蔵スピーカーに不満を感じたことはなかったのだけど、サウンドバーを使ってみると、その違いは明らか。テレビ番組がこんなにも聞きやすくなるとは、驚きだった。ネタのセリフや、出演者のコメントがちゃんと聞こえると、面白さもひとしお。もう元には戻れないかもなと思わせられるほど、音の重要性を実感する。
最近では、動画配信サービスで映画やドラマを倍速視聴する人も多いようだが、飛ばされがちな情景描写や間の中にも、いろんな音があったりする。耳からも情報をしっかり得て、実際には飛ばせない間も体験することで、より映像世界に入り込んで楽しめるのではと思う。
テレビ放送でも動画配信でも、映像コンテンツを見るのが好き!という方はぜひ、音のアップグレードを検討してみてほしい。