PR機能充実、音質にも徹底してこだわった最新機
とことん原音忠実再生。NUARL「NEXT 1」は完全ワイヤレスの“新時代”を見せてくれた
NUARLから発売された新世代の完全ワイヤレスイヤホン「NUARL NEXT 1 EARBUDS (LDAC Edition)」(以下:NEXT 1)が好評だ。今回は本機の魅力に深く迫ってみたい。
NUARLは、いつも時代の最先端を行くテクノロジーをイヤホンに投入してきた。左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンもまた、音づくりも含めて独自のスタンスにより個性的な製品を展開している。NEXT 1という製品の名前には、NUARLが築いてきた完全ワイヤレスイヤホンの最先端を自ら越えて、次の新しい地平に到達しようとする意気込みが感じられる。
本機はNUARLによる完全ワイヤレスイヤホンの新世代モデルだ。上質なサウンドと多彩な機能、装着感などハンドリングにも優れるデザインまで見どころは多岐に渡る。詳細についてはPHILE WEBが報じたニュースも参照してほしい。
最初にNEXT 1の「サウンドの特徴」を掘り下げていこう。本機はハイレゾワイヤレス再生に対応するイヤホンだ。ポイントは2点。20Hzから40kHzまでの再生周波数帯域をカバーする独自設計のドライバーユニットを搭載し、オーディオコーデックはSBC/AACのほかにLDACもサポートする。
ドライバーは10mm口径のダイナミック型。振動板の素材をLCP(液晶ポリマーフィルム)とし、さらに筐体と一体化するモジュール構造「M2 NUARL DRIVER」としたことで、繊細ながらも力強く、安定したシームレスな音楽再生を実現している。
LDACコーデックによる送り出しに対応するスマホ、またはポータブルプレーヤーなどのオーディオデバイスに組み合わせるとハイレゾワイヤレス再生が楽しめる。Android/iOS対応のモバイルアプリ「NUARL Connect」には10バンドEQを調整して、5つのユーザープリセットが残せる「ピュアダイレクトイコライザー(PDE)」がある。NUARLがおすすめする2つのプリセット(フラット/クラリティ)も活用したい。
今回はNUARLのNEXT 1をGoogle Pixel 7にLDACでつなぎ、Amazon Musicが配信するハイレゾ(ULTRA HD)の楽曲を試聴した。
YOASOBIの「祝福」はアップテンポなポップチューン。NEXT 1で聴く軽やかさがたまらなく心地よい。密閉型で、しかもノイキャン機能をオンにした状態でこれほどまでに開放的なサウンドが楽しめるイヤホンを、筆者は他にあまり体験したことがない。もちろん、ノイキャンはしっかり効いているのに、だ。
耳道内の空気を逃がして、圧を最適化する独自の構造が奏功しているのだろう。リズムの切れ味が鋭く、重低音は深く響く。ボーカルの透明感はどこまでも冴え渡る。
米津玄師の「KICK BACK」では熱いロックのグルーヴ感に包まれた。ボーカルのエネルギーを前へ力強く押し出しながら、オルガン、エレキギターの濃厚な音色、粘っこいベースラインが立体的なバンドの演奏を蘇らせる。
低音が暴れず、正確で躍動感あふれるリズムを刻む。奥行き方向への見晴らしの良さにも限界を感じさせない。演奏に飲み込まれそうになる怖さすら感じてしまう。とことん原音忠実再生。エレキギターの歪み系エフェクトも美味しく引き出す。
カマシ・ワシントンのアルバム『The Epic』から「Clair de Lune」では柔らかくクリーミーなサキソフォンの音色が耳を潤す。トロンボーンの音色もふくよかでセクシーだ。中高音域の余韻は爽やかでありながら温かみも感じられる、独特な後味を残す。重厚な演奏をごちゃつかせず、演奏空間に漂うひんやりとした緊張感も描いてみせた。繊細なニュアンスと骨太なパワーの出し引きのバランスも軽妙だ。
チェロ奏者のヨーヨー・マ、マンドリン奏者のクリス・シーリー、コントラバス奏者のエドガー・メイヤーによるアルバム『バッハ:トリオ』の「トリオ・ソナタ 第6番 ト長調 BWV530 〜第3楽章:アレグロ」は、NEXT 1で何度も聴き込んだ。弦楽器の艶っぽさ、柔らかな温かみを丁寧に描く。ハーモニーの厚みがとても豊かだ。筆者は本機がストリングスとすごく相性が良いイヤホンだと感じた。
NUARLは、いつも時代の最先端を行くテクノロジーをイヤホンに投入してきた。左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンもまた、音づくりも含めて独自のスタンスにより個性的な製品を展開している。NEXT 1という製品の名前には、NUARLが築いてきた完全ワイヤレスイヤホンの最先端を自ら越えて、次の新しい地平に到達しようとする意気込みが感じられる。
本機はNUARLによる完全ワイヤレスイヤホンの新世代モデルだ。上質なサウンドと多彩な機能、装着感などハンドリングにも優れるデザインまで見どころは多岐に渡る。詳細についてはPHILE WEBが報じたニュースも参照してほしい。
■とことん原音忠実再生。密閉型、ノイキャン有でも驚くほどの開放感
最初にNEXT 1の「サウンドの特徴」を掘り下げていこう。本機はハイレゾワイヤレス再生に対応するイヤホンだ。ポイントは2点。20Hzから40kHzまでの再生周波数帯域をカバーする独自設計のドライバーユニットを搭載し、オーディオコーデックはSBC/AACのほかにLDACもサポートする。
ドライバーは10mm口径のダイナミック型。振動板の素材をLCP(液晶ポリマーフィルム)とし、さらに筐体と一体化するモジュール構造「M2 NUARL DRIVER」としたことで、繊細ながらも力強く、安定したシームレスな音楽再生を実現している。
LDACコーデックによる送り出しに対応するスマホ、またはポータブルプレーヤーなどのオーディオデバイスに組み合わせるとハイレゾワイヤレス再生が楽しめる。Android/iOS対応のモバイルアプリ「NUARL Connect」には10バンドEQを調整して、5つのユーザープリセットが残せる「ピュアダイレクトイコライザー(PDE)」がある。NUARLがおすすめする2つのプリセット(フラット/クラリティ)も活用したい。
今回はNUARLのNEXT 1をGoogle Pixel 7にLDACでつなぎ、Amazon Musicが配信するハイレゾ(ULTRA HD)の楽曲を試聴した。
YOASOBIの「祝福」はアップテンポなポップチューン。NEXT 1で聴く軽やかさがたまらなく心地よい。密閉型で、しかもノイキャン機能をオンにした状態でこれほどまでに開放的なサウンドが楽しめるイヤホンを、筆者は他にあまり体験したことがない。もちろん、ノイキャンはしっかり効いているのに、だ。
耳道内の空気を逃がして、圧を最適化する独自の構造が奏功しているのだろう。リズムの切れ味が鋭く、重低音は深く響く。ボーカルの透明感はどこまでも冴え渡る。
米津玄師の「KICK BACK」では熱いロックのグルーヴ感に包まれた。ボーカルのエネルギーを前へ力強く押し出しながら、オルガン、エレキギターの濃厚な音色、粘っこいベースラインが立体的なバンドの演奏を蘇らせる。
低音が暴れず、正確で躍動感あふれるリズムを刻む。奥行き方向への見晴らしの良さにも限界を感じさせない。演奏に飲み込まれそうになる怖さすら感じてしまう。とことん原音忠実再生。エレキギターの歪み系エフェクトも美味しく引き出す。
カマシ・ワシントンのアルバム『The Epic』から「Clair de Lune」では柔らかくクリーミーなサキソフォンの音色が耳を潤す。トロンボーンの音色もふくよかでセクシーだ。中高音域の余韻は爽やかでありながら温かみも感じられる、独特な後味を残す。重厚な演奏をごちゃつかせず、演奏空間に漂うひんやりとした緊張感も描いてみせた。繊細なニュアンスと骨太なパワーの出し引きのバランスも軽妙だ。
チェロ奏者のヨーヨー・マ、マンドリン奏者のクリス・シーリー、コントラバス奏者のエドガー・メイヤーによるアルバム『バッハ:トリオ』の「トリオ・ソナタ 第6番 ト長調 BWV530 〜第3楽章:アレグロ」は、NEXT 1で何度も聴き込んだ。弦楽器の艶っぽさ、柔らかな温かみを丁寧に描く。ハーモニーの厚みがとても豊かだ。筆者は本機がストリングスとすごく相性が良いイヤホンだと感じた。
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