PRUSB-C/Aに対応するBluetoothドングル
信頼の高音質、だけじゃない!ゼンハイザー「BTD 600」のaptX Adaptive接続が予想以上に便利だった
PC/Mac/iPadなどのデバイス間でUSBドングルを差し替える運用が面白い
実は、検証でAndroidスマホを接続した後に、「ちなみにWindows PCではどうなるの?」と思ってスマホからBTD 600を抜き取り、デスクトップPCのUSB端子に差し込んでみたのだが……なんと即座にPCの音声が流れ始めた。思わず「えっ!」と思ってしまったと言うか……USBデバイスとしての認識が一瞬というだけでなく、オーディオ出力先の設定も自動。これは、セットアップ不要どころじゃない簡単さだ。
ポイントは、すでにBTD 600とMOMENTUM True Wireless 3という2機種間のペアリングはデバイス間で完了して、記憶していること。BTD 600が他のデバイスのUSB端子に認識さえされれば、いきなり音が流れるようになる。つまり、MOMENTUM True Wireless 3の方は装着したまま、BTD 600の方を差し替えればそのまま複数機器で使い回しができるのだ。
所有する機器で動作状態を確認してみると、Windows PC以外では、iPad Pro(USB type-C端子)は接続するのみで高音質で出力に成功。MacBook Airもオーディオデバイスとして認識、こちらはシステム環境設定の「サウンド」から切り替えればサウンドが流れる。なお、ゲーム機のPlayStation 5はUSB端子に接続するとUSBヘッドセットとして認識してサウンドは流れるが、残念ながら最高音質の状態ではないようだ。
動作しなかった例も紹介すると、iPhone+アップル純正「Lightning - USBカメラアダプタ」でBTD 600を接続しても動作しないようだ(デバイスは動くが、電力不足のメッセージでオーディオ出力先として動作しない)。また、Nintendo Switchも同様でデバイスは動くがオーディオ出力として認識しなかった。
基本的にはPC用として使用することを想定しており、このように対応状況は機器ごとに様々ではあるが、BTD 600が動作するデバイスであれば、差し替えるだけで個別のペアリング不要で高音質のサウンドが流れる所がポイント。個人的にはAndroidスマホ、WindowsPC、iPad Proで使い回せるというだけで、十分その便利さを実感できてしまった。
aptX Adaptiveを手軽に扱えるUSB接続型のBluetoothドングルはニッチアイテムのようではあるが、BTD 600はやはりゼンハイザー製としての音質面の信頼感はもちろん、差し替えて多デバイスでの運用が可能という便利アイテムだったりする。aptX Adaptiveの高音質ワイヤレスリスニングに興味はあるけど、すぐに手持ちの機器を買い替えたくない……そんな人は、ぜひとも手にとってみて欲しい。
(企画協力:Sonova Consumer Hearing Japan)