新フラグシップ「Px8」の存在も予告
B&W、ANCワイヤレスヘッドホン「Px7 S2」。ドライバーユニット刷新、ANC性能や装着感も改良
Bowers & Wilkins(B&W)は、新開発ドライバーやUSB-DAC機能を搭載し、aptX Adaptiveもサポートしたアクティブノイズキャンセリング対応ワイヤレスヘッドホン「Px7 S2」を7月下旬に発売する。ブラック/ブルー/グレーの3色展開で、オープン価格だが税込5万円台後半での実売が予想される。
2019年11月に発売した「PX7」の後継となる「S2(シリーズ2)」モデル。同社では「型番からマイナーチェンジという印象を持たれるかもしれないが、そうではない」「すべてが新規に設計されたまったく新しいヘッドホンだ」と説明している。
ドライバーユニットは口径こそ従来モデルとほぼ同じだが、磁気回路や振動板、配置方法に至るまで改良したという新設計のユニットを搭載する。
磁気回路はよりパワフルとなり、ポールピースには銅キャップを採用。ボイスコイルも大径化することで低歪みを実現している。振動板の素材には、コーンの剛性を高めるためバイオセルロースと樹脂による複合素材を使用。軽量かつ高剛性で、高い内部損失を持たせることに成功したという。
またドライバーユニットは、スピーカーのユニットと同じフリーエッジ構造を採用。同構造は振動板全域が均一なピストンモーションを行うため、より多くの空気を動かすことができる、つまり、より大きなエネルギーを生み出せるとしている。
グリル形状も開口率が高いものにすることで、音の色付けおよびエネルギー減衰の低減を図った。メッシュの形状は、同社“800シリーズ”などのスピーカーと同様とのこと。
加えて、角度を付けてドライバーユニットを搭載することで、各ユニットの放射面からそれぞれの耳までの距離を一定に保つ「アングルド・ドライブユニット」コンセプトを引き続き導入しつつ、その取り付け角度を変更。内部形状を見直すことにより、従来モデルのPX7よりも大きな角度を付けたユニット配置を実現した結果、描写力とフォーカス性能をさらに高めたとしている。
BluetoothはSBC/AAC/aptX/aptX HD/aptX Adaptiveコーデックに対応。対応スマートフォンや音楽プレーヤーと組み合わせ、ハイレゾ配信を行っているサービスを利用すれば、24bitの高解像度なサウンドを楽しむことができると謳っている。
バッテリー性能は1回2時間の充電で約30時間の使用が可能。15分の充電で約7時間使用できる急速充電機能にも対応している。
アクティブノイズキャンセリング機能(ANC)も改良。機能オン/オフによる音質の変化を抑え、音楽性を損なうことなく快適なリスニングを楽しめるようにしたという。また、アンビエント・パススルー(外音取り込み)機能も搭載。左側のイヤーカップのボタンでモードを切り替えられる。
通話時の音声も改良された。2つのマイクを近づけることで、ノイズ抑制アルゴリズムの効果を向上させたことに加え、マイクの角度を最適化し、集音精度を向上。マイクの位置を変更することによって風切り音も低減させている。さらに、Alango Technologiesが提供する、従来モデルよりも高度な通話ノイズキャンセリングシステムを採用したという。
48kHz/24bit対応のUSB-DAC機能も装備。USB-Cケーブルでコンピューターと接続し、バッテリーを充電しながら48kHz/24bit再生を行うことができる。また、3.5mmステレオミニジャックを備える機器との接続にも対応しており、USB-Cと3.5mmステレオミニプラグを同梱している。
イヤーパッドには改良されたメモリーフォームを使用しフィット感に配慮。クランプ力とイヤークッションデザインも最適化し、メガネをかけた状態でも適切な密閉性と快適性が得られるように改善を行った。
本体質量は307g。従来モデルよりも全体的に軽量化したものの、同社では「軽量化を目標に掲げてはいない」とのこと。「多くのヘッドホンブランドは、軽量化を追求する傾向にあるが、私たちは、軽量なヘッドホンを作ると、結果的に安っぽく、おもちゃのような印象になってしまうと感じ、これを避けることにした」と説明している。
設定変更や各種操作を行うスマートフォンアプリは、従来の「Bowers & Wilkins Headphonesアプリ」から、新たに「Bowers & Wilkins Musicアプリ」に統合。同アプリでは、スマホ等とのペアリング、イコライザーによるサウンドの微調整、ANCとアンビエント・パススルーの切り替え、そしてヘッドホンのバッテリー残量の確認などが行える。また、今後のアップデートにより、アプリからヘッドホンに直接音楽をストリーミングする機能も追加する予定だという。
なお同社では、新しいフラグシップヘッドホンとして「Px8」を今年後半に発売予定であることもアナウンス。リファレンスレベルの製品として一切の制約を設けることなく開発したとのことで、「Bowers & Wilkinsのヘッドホンの、プレミアムなデザイン、上質なマテリアル、そして優れたオーディオ性能をかつてないレベルへと引き上げる存在となる」と予告している。
2019年11月に発売した「PX7」の後継となる「S2(シリーズ2)」モデル。同社では「型番からマイナーチェンジという印象を持たれるかもしれないが、そうではない」「すべてが新規に設計されたまったく新しいヘッドホンだ」と説明している。
ドライバーユニットは口径こそ従来モデルとほぼ同じだが、磁気回路や振動板、配置方法に至るまで改良したという新設計のユニットを搭載する。
磁気回路はよりパワフルとなり、ポールピースには銅キャップを採用。ボイスコイルも大径化することで低歪みを実現している。振動板の素材には、コーンの剛性を高めるためバイオセルロースと樹脂による複合素材を使用。軽量かつ高剛性で、高い内部損失を持たせることに成功したという。
またドライバーユニットは、スピーカーのユニットと同じフリーエッジ構造を採用。同構造は振動板全域が均一なピストンモーションを行うため、より多くの空気を動かすことができる、つまり、より大きなエネルギーを生み出せるとしている。
グリル形状も開口率が高いものにすることで、音の色付けおよびエネルギー減衰の低減を図った。メッシュの形状は、同社“800シリーズ”などのスピーカーと同様とのこと。
加えて、角度を付けてドライバーユニットを搭載することで、各ユニットの放射面からそれぞれの耳までの距離を一定に保つ「アングルド・ドライブユニット」コンセプトを引き続き導入しつつ、その取り付け角度を変更。内部形状を見直すことにより、従来モデルのPX7よりも大きな角度を付けたユニット配置を実現した結果、描写力とフォーカス性能をさらに高めたとしている。
BluetoothはSBC/AAC/aptX/aptX HD/aptX Adaptiveコーデックに対応。対応スマートフォンや音楽プレーヤーと組み合わせ、ハイレゾ配信を行っているサービスを利用すれば、24bitの高解像度なサウンドを楽しむことができると謳っている。
バッテリー性能は1回2時間の充電で約30時間の使用が可能。15分の充電で約7時間使用できる急速充電機能にも対応している。
アクティブノイズキャンセリング機能(ANC)も改良。機能オン/オフによる音質の変化を抑え、音楽性を損なうことなく快適なリスニングを楽しめるようにしたという。また、アンビエント・パススルー(外音取り込み)機能も搭載。左側のイヤーカップのボタンでモードを切り替えられる。
通話時の音声も改良された。2つのマイクを近づけることで、ノイズ抑制アルゴリズムの効果を向上させたことに加え、マイクの角度を最適化し、集音精度を向上。マイクの位置を変更することによって風切り音も低減させている。さらに、Alango Technologiesが提供する、従来モデルよりも高度な通話ノイズキャンセリングシステムを採用したという。
48kHz/24bit対応のUSB-DAC機能も装備。USB-Cケーブルでコンピューターと接続し、バッテリーを充電しながら48kHz/24bit再生を行うことができる。また、3.5mmステレオミニジャックを備える機器との接続にも対応しており、USB-Cと3.5mmステレオミニプラグを同梱している。
イヤーパッドには改良されたメモリーフォームを使用しフィット感に配慮。クランプ力とイヤークッションデザインも最適化し、メガネをかけた状態でも適切な密閉性と快適性が得られるように改善を行った。
本体質量は307g。従来モデルよりも全体的に軽量化したものの、同社では「軽量化を目標に掲げてはいない」とのこと。「多くのヘッドホンブランドは、軽量化を追求する傾向にあるが、私たちは、軽量なヘッドホンを作ると、結果的に安っぽく、おもちゃのような印象になってしまうと感じ、これを避けることにした」と説明している。
設定変更や各種操作を行うスマートフォンアプリは、従来の「Bowers & Wilkins Headphonesアプリ」から、新たに「Bowers & Wilkins Musicアプリ」に統合。同アプリでは、スマホ等とのペアリング、イコライザーによるサウンドの微調整、ANCとアンビエント・パススルーの切り替え、そしてヘッドホンのバッテリー残量の確認などが行える。また、今後のアップデートにより、アプリからヘッドホンに直接音楽をストリーミングする機能も追加する予定だという。
なお同社では、新しいフラグシップヘッドホンとして「Px8」を今年後半に発売予定であることもアナウンス。リファレンスレベルの製品として一切の制約を設けることなく開発したとのことで、「Bowers & Wilkinsのヘッドホンの、プレミアムなデザイン、上質なマテリアル、そして優れたオーディオ性能をかつてないレベルへと引き上げる存在となる」と予告している。