PR音楽/オーディオ評論家・岩田由記夫が自宅試聴室に導入
マランツ「MODEL 40n」を評論家が自宅導入! 超ビンテージスピーカーを最新プリメインで鳴らす魅力とは?
リアルタイムで聴き続けたザ・ビートルズのアルバムのなかで、最も好きなアルバムが『ラバー・ソウル』(96kHz/24bit)。1曲目の「ドライブ・マイ・カー」では、ポール・マッカトニーのベースが良い鳴り方をしている。低域に剛性感が感じられるのもMODEL 40nの美点だ。大口径のウーファーを気持ち良くドライブしてくれる。
MODEL 40nを導入して7ヶ月が過ぎた。初めて聴いた時より、音の角が取れて、再生音にまろやかさが出てきている。この7ヶ月間、MODEL 40n、C36、高音質ストリーミング配信サービスという組み合わせを1日に最低1時間以上は聴いている。面白いもので相性がどんどん良くなっているのだ。現代のプリメインアンプにもエージングは必要なのだと思う。
MODEL 40nは「説得力がある製品」
MODEL 40n、C36の組み合わせで気付いたのは、1940〜1970年代の、いわゆるアナログ時代の音源との相性が優れているということだ。これはスピーカーがC36ということも関係はしているだろうが、MODEL 40nという最新プリメインアンプの意外な側面と思う。
HDMI端子を搭載したことにより、とかくAV機器との接続が注目を浴びているMODEL 40nだが、音楽再生にも抜きん出た性能をを持っていることが、使い込んで分かってきた。CDプレーヤーとアナログレコードプレーヤーしか使わないというのなら、MODEL 30というのも有りだが、2022年には日本でもついに売上高が1,000億円を超えた音楽配信も気になるなら、MODEL 40nは、コストパフォーマンスに優れたプリメインアンプとなるだろう。
世にはクラシカルなオーディオ、とりわけ、1960〜1970年代のスピーカーをあえて使っている方も少なくない。CDとレコードの再生で充分という方はともかく、ストリーミングも気になるという方は、ぜひMODEL 40nを検討してほしい。50年以上、自腹で1億円近くオーディオを購入してきた自分だが、その経験値からMODEL 40nはおすすめできる。
すっかりエージングが済んで、音にコクが出てきたMODEL 40nの再生で、最近のお気に入りはテクニクスのSL-10を使ったレコード再生だ。MM式のみだがフォノ回路が優れているのだ。定番と言えるイーグルスの『ホテル・カルフォルニア』を再生すると、音色の豊穣さに感心させられる。よく言われる定位とか音像とかでなく、私はこう鳴らしますけど、それで良いですねといったような自信が、MODEL 40nにはある。
マランツ独自のHEOSによるAmazon Musicのストリーミングも充分な音質を担保している。roonなども気にはなるけど、ストリーミング再生に重点はまだ置けないという方には、HEOSで当分は良いと思える。
使い込んで味も出てきたぼくのMODEL 40n。いつもは1 - 2年でプリメインアンプは替えるのだが、今回は後継機が出るまで使い続けたいと考えている。それくらい、MODEL 40nは説得力がある製品なのだと思っている。
(提供:ディーアンドエムホールディングス)