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PRSNSでも人気のヘッドホンに最新モデルが登場

名門Marshall、ここにあり!「Major V」は連続100時間再生のロックなワイヤレスヘッドホンだ

公開日 2024/06/21 06:30 高橋敦
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■伝統デザインはそのまま、再生時間が大幅アップ!



配色はブラックを基調に、ブランドロゴはホワイト、コントロールノブはゴールド。同社ギターアンプ伝統の配色だ。イヤーカップのプレートとヘッドバンドの表面はレザーライクな凹凸で仕上げられているが、これも同社アンプの外装であるブラックトーレックス材を模したもの。

ブラックボディにゴールドパーツ、ホワイトロゴというMarshallアンプの意匠を継ぐデザイン。表面仕上げもアンプそっくり

イヤーカップなどのプラスチック材部分の梨地仕上げも丁寧で、ロックなハードさを打ち出しつつ、色使いや質感のニュアンスからか、どことなくフォーマルな雰囲気も感じられる。唯一Marshallらしからぬ要素を挙げるなら、ゴツい見た目の割に実際に手にすると軽く感じられることか。

しかしその軽さ、持ち運んで頭に着けて使うヘッドホンにおいては嬉しい要素であることは言うまでもない。軽さに加えてイヤーパッドの肌触りのよさとクッションの柔らかさもあって、装着感も良好だ。折りたたみ機構も搭載されており、持ち運び時にも邪魔になりにくい。

耐久性も確保されているとのことなので、ポーチ等に大事にしまって持ち運ぶのではなく、首やカバンのストラップに引っ掛けてラフに持ち歩いても問題ないだろう。

折りたたんでコンパクトにもできるが、首やカバンにかけて歩くのがオススメ

……というように、伝統のルックスや佇まいに現代のヘッドホンに求められるスペックや機能を融合させたのが “Majorシリーズ” 。Major Vはその最新世代であるからこの面での満足度も高い。

強化が特に目立つのはワイヤレスヘッドホンの基本にして重要スペックである連続再生時間。何と100時間だ。前世代Major IVの80時間も十分過ぎる長さだったが、さらに+20時間とは。

併せて注目してほしいのが、アプリから設定できるバッテリー保護機能のひとつとして用意されている、最大充電を90%に制限する設定。バッテリーは満充電付近で負荷を受け続けると劣化が早まる性質があるので、それを避けるため、満充電になる前に充電をストップする設定だ。

この手の機能に対しては、これまで「でも満充電にしないと再生時間減っちゃって不便じゃん!」という印象があったかもしれない。だがこのモデルならそもそもの最大連続再生時間が100時間なのだ。90%制限にしたところで不便はないだろう。バッテリー周りでは、15分充電で15時間再生の急速充電、右イヤーカップ側でのワイヤレス充電にも対応。

ワイヤレス充電にも対応

操作性の良さもこのシリーズの美点だ。コントロールノブはボタンとして押し込めば電源オン/オフや再生/一時停止など、スティックとして前後に倒せば音量の上下、左右に倒せば曲の前後スキップと、これひとつでワイヤレスヘッドホンの基本操作をすべて行える優れもの。複数のボタンを手探りで使い分ける必要もないし、タッチ感度の微妙さに悩まされたりすることもない。

加えて用意されているのが、コントロールノブと逆の左イヤーカップに配置されたMarshallの「M」ボタン。これにはアプリでの設定変更でいくつかの機能のショートカットを割り当てることができる。

SpotifyユーザーならSpotify Tap機能を割り当てることで再生開始や曲スキップを操作可能。音にこだわるユーザーなら後述のイコライザーを割り当てて積極的に切り替えながら使うのもあり。それらにピンと来ないなら、当面は音声アシスタントの呼び出しを割り当てておけばよいだろう。

右ハウジングにはゴールドのコントロールノブを備え、各種操作をこれひとつで行える

左ハウジングには「M」ロゴのショートカットボタンを搭載

スペックとしては他には、対応コーデックが従来はSBCのみだったところ、今回はLC3とAACにも対応となった(LC3は対応に向けて準備中)。次世代標準LC3への対応が目立つかもしれないが、現時点ではiPhoneユーザー向けであろうAAC対応により大きな意義がありそうだ。

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