PRVGP審査員の評論家・折原一也氏がチェック
「音良すぎだろ…」。VGPコスパ大賞イヤホン、SOUNDPEATS「Capsule3 Pro+」レビュー【割引クーポン有】
冒頭から何度も名前の挙がるMEMSドライバーとは、半導体技術を応用したイヤホン版の静電駆動技術。シリコンウェハー上に配置された可動メンブレンが電気信号に応じて振動して音波を生成。非常に高い応答性と低歪みなサウンドを特徴としている。
MEMSドライバーは他社ハイエンドでも実績あるxMEMS製「Cowell」を採用し、高音域を担当。低音域には振幅を稼げる12mm径バイオセルロース製ダイナミックドライバーを搭載するハイブリッドドライバー構成だ。
実機を手に取ってみると、ゴールドをあしらったデザインはつや消しブラックのハイエンド機らしい趣。ノズルが太くドライバーユニットの音をダイレクトに届ける構造は昨年発売の「Capsule3 Pro」と共通なのだが、サウドバランスは全く別モノと先に断っておこう。
装着感は耳を密閉するようにフィットしていて周囲の音の遮音性も優秀。イヤーピースはS/M/Lのサイズが付属。なおIPX4の防水にも対応している。
接続面ではBluetooth 5.3に対応。LDACによる96kHz/24bitのサウンド伝送ができるほか、マルチポイント接続にも対応。この2つは排他利用の仕様となっていて、出荷時は音質重視のLDACコーデック対応。切り替えは無料のスマートフォンアプリ「PeatsAudio」から可能だ。
なおバッテリー性能はイヤホン単体約6.5時間(ANCとAAC有効時約5時間)で、充電ケースを併用すれば最大43時間持ち歩きできる。
もちろんドライバーユニット以外の性能も一級品だ。ノイズキャンセリング機能ははハイブリッド方式で、公称値45dBのノイズ低減を実現。新機能として「Adaptive ANC」に対応している。
実際に効果を体験してみると、屋内のエアコンの動作音はゆるやかな効きなのに対して、電車内の騒音は重低音側の騒音を低減する効果をはっきりと体感できる。車内アナウンスなどは音質変化なく残すタイプで、これが周囲の環境に応じた最適化という訳だ。
「Capsule3 Pro+」音質チェック:Hi-Fiオーディオ級の高音質
SOUNDPEATS「Capsule3 Pro+」の音質をチェックしていこう。
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