PR使い勝手を追求したユニークな機能にも注目
重低音イヤホンの枠を超えた、新たなサウンドの境地。オーディオテクニカ「ATH-CKS50TW2」の進化に迫る
■重低音イヤホンだけど、重低音だけじゃない実力派。“Connect” アプリのイコライザーも絶対に触れるべし
音質面では、“SOLID BASS” シリーズの特徴である迫力の重低音がATH-CKS50TW2の最大の魅力なのだが、新搭載の9mm径 「SOLID BASS HD TWSドライバー」は、密閉性の高いデザインとの相乗効果で圧倒的な低音を再現すると共に、中高域の再現性も向上しているのだ。
Creepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」を聴いてみると、まず耳に飛び込んでくるのは、しっかりとした重低音の迫力だ。シンセベースが体を揺らすように深く響くが、それだけで終わらない。このモデルの強みは、低音が強調されつつも音が滲むことなく、クリアに各パートが分離されている点だ。特に、ボーカルがしっかりと浮かび上がるところがポイント。Creepy Nuts特有の滑らかなラップや繊細なリリックの表現も鮮明で、リズムの隙間にあるディテールまでもが丁寧に再現。
サウンド全体の空間的な広がりがあるのも特徴だ。ドラムの打ち込みがしっかり前面に出ていながら、後ろで鳴っているシンセの余韻まで音分離良く聴こえる。重低音と聴くとブーミーさを想像しがちだが、Creepy Nutsの楽曲が持つダイナミックさと緻密さを同時に感じさせる音質だ。
そして、ATH-CKS50TW2を使うなら絶対に外せない機能が、オーディオテクニカの “Connect” アプリによるイコライザー。周波数帯域別の5バンドで±12を用意し、自分で操作できる自由度もあるが、あらかじめ用意された5つのプリセットがとても遊べる出来なのだ。
デフォルトのOriginalは、シリーズの特徴である豊かな低音と自然な中高音域のバランスを重視したアイコニックなサウンド。Treble Enhanceモードは、高音域を強調する設定だが、キツさなくシンバルやボーカルがより明瞭に浮かび上がるためダイナミックで没入感あるサウンド。V-shapedモードでは低音と高音が同時にブーストし、ベースやドラムが力強く響く一方でボーカルもはっきりと聴こえる。
Clear Vocalモードは、ボーカルに焦点を当てた設定で中音域をクリアにするサウンドだが、これが歌声と空間の臨場感重視のサウンドとして上手く機能する。そしてBass Boostは、最も分かりやすい重低音イヤホンらしい唸る重低音を聴かせてくれる。
つまり、どのプリセットも重低音イヤホンらしい設定なのだが、どのサウンドにも実用性がある。ATH-CKS50TW2は “重低音サウンドのなかのバリエーション” にまで踏み込んだモデルなのだ。
ノイズキャンセリング機能も実際に試してみると、室内のエアコンの音などはほとんど聞こえないレベルに効果的で、屋外の騒音に対しても効果を十分実感できる。音楽を聴きながらでは周囲の騒音はほとんど気にならないだろう。
■あらゆる人に試してほしい、新しい “SOLID BASS” の誕生
オーディオテクニカの “SOLID BASS” シリーズとして、重低音の迫力をしっかりと継承しつつ、イコライザーによって “重低音サウンドのなかのバリエーション” にまで踏み込んだ意欲作。アプリから操作できるイコライザーのプリセット設定込みでATH-CKS50TW2の魅力であり、今まで、「重低音イヤホン重視でイヤホンを選んだけれど、思っていた低音と違った」という経験のある人こそ聴いてみてほしいサウンドだ。
また、ケースなしで使える「マグネティックスイッチ」は、完全ワイヤレスイヤホンにとって、これまで当たり前だった充電ケース依存の使用方法に待ったをかける、ワイヤレスイヤホンのあり方そのものを再定義する試みでもある。
もちろん充電ケースで運用しても良い訳で、この選べる自由度はなかなか面白い。そして長時間再生可能なバッテリー性能など日常的な利便性も含めて、前機種ATH-CKS50TWから進化を感じられる。
前機種と比べるとaptX Adaptiveや360 Reality Audioに非対応となった点はあるものの、別物といえるまでに向上した使い勝手と、サウンドの魅力でしっかりとカバーしている部分は好意的に受け止めたい。
重低音イヤホンという枠を超えた、あらゆる人に試してほしい全く新しい “SOLID BASS”、それが本モデルATH-CKS50TW2だ。ぜひ、お手にとってその進化を直接確かめて頂きたい。
(提供:オーディオテクニカ)