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<連載>オーディオアクセサリーひとくちレビュー

【ミニレビュー】TOPWINGの除電シェルリング「Static Eraser “Modern”」

公開日 2024/10/07 06:30 園田洋世
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今話題のアクセサリーを毎週ピックアップして、音質改善のポイントをコンパクトにご紹介する「オーディオアクセサリーひとくちレビュー」。今月は、レコード再生にまつわるアクセサリーをピックアップしてお届けしよう。

TOPWING(トップウイング)がリリースした、除電シェルリング「Static Eraser “Modern”」。同社のカートリッジにも活用されるダンパーゴムを活用しており、ヘッドシェルの取り付け部に挟み込むことで、針先の直近で除電できるというアイデア商品。その音質効果の実力は?

TOPWING「Static Eraser “Modern”」(価格:13,200円/2個入り、税込)。長さの異なる2種類が入っており、レコード盤に擦らずになるべく「近い」位置で装着できる方を選択すればよい

音場の奥行きが深まり音像も明瞭化する



TOPWINGの「Static Eraser “Modern”」はヘッドシェルとアームの間に挿入して再生中に発生する静電気を除去し、不要振動の吸収もするアクセサリー。

ヘッドシェルの根元に取り付けて、そのままトーンアームに装着すればOK

アルミン・ジョーダン指揮、スイス・ロマンド管弦楽団&放送合唱団による『ダフニスとクロエ』を再生すると、冒頭から明らかにノイズフロアが低い。フルート以下各木管楽器が立体的に浮かび上がる。音場の奥行きが深くなり、ホールのエアー感が豊かに感じられる。弦楽器群のブレンドが艶やかで、霞がたなびくようなコーラスから雑味が取り除かれて幽玄な趣。

「Static Eraser “Modern”」を取り付けたところ

対して金管やパーカッションは音像にボヤけがなくなり明瞭化。この盤は聴くたびにもっと演奏の細部を聴きたくなって音量を上げがちだったのだが、「Static Erase “Modern”」を装着すると音量を上げなくても細部がよく聴き取れる。

静電気と振動の発生源直近に装着するからだろう、大変よく効く。

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