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PR「Rocket 11」「Rocket 33.2」「Rocket 88.2」のクオリティをチェック

スピーカーケーブルの初アップグレードにも最適!AudioQuest「Rocketシリーズ」徹底比較レビュー

公開日 2025/03/19 06:30 生形三郎
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入門モデル「Rocket 11」~聴き心地の良さと音楽の明瞭感をしっかり表現

Rocket 11」 49,500円(税込/2m

Rocketシリーズのエントリーモデルが「Rocket 11」である。導体はRocket 33.2で用いられていたロング・グレイン銅(LGC)のみで構成されるほか、単線ではなく歪みを低減する撚り線構造を採用したり、導体を独自の二重螺旋配置とすることで、コストを抑えながらも同社の理想とするサウンドを追求している。

Rocket 11に導入された高音質技術

シングルバイワイヤリングモデルを試聴すると、スムーズで纏まりよいサウンドが展開した。Rocket 33.2と比べると、音のディティールや奥行き表現などは譲るものの、全体的に円やかで上品な質感が楽しめるとともに、歌声や楽器のプレゼンスや滑らかさが健在である。

シングルバイワイヤリングモデル(バナナプラグモデル)を試聴。スピーカーターミナルに接続した際のイメージ
エントリーモデルでも、スピーカーターミナルに接続する側の端子に「BASS」「TREBLE」、赤(+)/黒(-)がわかりやすい仕様になっている

高域方向は、ボーカルの発音やシンバルのアタックなどに幾分華やかな音色感を持つが、音楽表現の方向性を変えてしまうような誇張や色付けがなく、AudioQuestらしい聴き心地の良さと音楽の明瞭感を、確かに実現しているのである。この辺りのサウンドの共通点は、導体の素材や信号伝送における歪みをコントロールする技術が活きているものと推察する。

Rocket 11の信号方向性の印字部
アンプ側の接続端子部。スピーカーターミナル側と同じくバナナプラグを採用したモデルを試聴

最上位モデル「Rocket 88.2」~見通しが格段に向上、普遍的な美しさに満ちた音の世界観

「Rocket 88.2」 180,400円(税込/2m)

Rocketシリーズの最上位モデルとなるのが「Rocket 88.2」である。導体には、同社の最高グレードに位置する、より高純度を誇るパーフェクト・サーフェス銅+(PSC+)が用いられるとともに、「Rocket 33.2」同様、発泡ポリエチレン・フォームによる絶縁体や、カーボンを含む合成素材層とメタルフォイル層を交互にレイヤーしてノイズ低減を図るジャケット構造などを採用。

さらに、AudioQuestが特許を取得している「誘電体バイアスシステム」、通称「DBS」を搭載しており、シリーズ最上位にふさわしい徹底したノイズ対策が施されたケーブルとなっている。

Rocket 88.2に導入された高音質技術

早速聴いてみると、潤いに富んだ、饒舌で濃厚な表現が実に快いサウンドだ。どのようなソースも、雑味や硬さを排した喉越しで楽しませてくれる。細密な描写で情報量が多く、表情豊かに描き出す。歌声は、ブレスの様子までを克明に描き出し、リバーブの余韻は滞空時間が実に長い。

Rocket 88.2もシングルバイワイヤリングモデル(Yラグモデル)を試聴。スピーカーターミナルに接続した際のイメージ
スピーカーターミナルに接続する側の端子は、下位モデル以上にノイズ対策が施されたパーツが採用されている

 ピアノの音色やタッチもウィットに富んでおり、表情の陰影や音色の深みがある。まるで、エイジングを重ねたウイスキーのように、角が取れ味の陰影も深いのである。オーケストラでは、空間表現が実に広大な上、ハーモニーの内声部の見通しが格段に向上している。価格的にも見ても、これまでの2モデルからの差が大きいが、これら表現力は、まさにAudioQuestの上位モデルに通ずる方向性と言え、普遍的な美しさに満ちた音の世界観であると筆者は感じた。

Rocketシリーズの最上位モデルならではの高音質技術であるDBSが導入されている
アンプ側の接続端子部。スピーカーターミナル側と同様のノイズ対策が施されたパーツを採用

スピーカーケーブルを初めてアップグレードするユーザーには特にお薦め!

 今回、“Rocketシリーズ”の3モデルを試聴したが、いずれのモデルにもAudioQuestならではの上質さと美しさが継承されていた。筆者としては、Rocket 33.2のフルレンジモデルの完成度の高さが非常に印象に残ったが、とにかく手軽に同社ケーブルの魅力を味わいたいならRocket 11を、滑らかさや描写力の高さを価格含めバランスよく楽しみたいならRocket 33.2を、ハイエンドグレードならではのゴージャスな音の愉悦を堪能したいならRocket 88.2をお薦めしたい。

いずれのモデルも普遍的な高音質が確立されており広くお薦めできるが、既にオーディオアクセサリーに親しんでいる方は勿論のこと、特に、スピーカーケーブルを初めてアップグレードするユーザーにこそ手にとっていただきたいと実感した。AudioQuestのスピーカーケーブルで、是非ともあなたのシステムから快音を引き出してみては如何だろうか。

 

Bowers & Wilkins 700 S3シリーズ購入者プレゼントキャンペーン>

2025630日までにBowers & Wilkins 700 S3シリーズの購入者を対象に、AudioQuestのスピーカーケーブル”Rocketシリーズ“をプレゼントするキャンペーンを実施中。応募締め切りは710日(木)2359分まで。キャンペーン期間中に対象モデルのペア1組を購入することで、プレゼント応募が可能となっている。

■対象モデル

  • フロア型スピーカー「702 S3 Signature
  • ブックシェルフ型スピーカー「705 S3 Signature
  • フロア型スピーカー「702 S3
  • フロア型スピーカー「703 S3
  • フロア型スピーカー「704 S3
  • ブックシェルフ型スピーカー「705 S3
  • ブックシェルフ型スピーカー「706 S3
  • ブックシェルフ型スピーカー「707 S3

■プレゼントモデル

  • Rocket 33.2」(3m/ペア/シングルバイワイヤー/金メッキバナナプラグ仕様
    ※702 S3 Signature705 S3 Signature702 S3703 S3704 S3の購入者
  • Rocket 11」(3m/ペア/シングルバイワイヤー/金メッキバナナプラグ仕様)
    ※705 S3706 S3707 S3の購入者

(提供:ディーアンドエムホールディングス)

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