また、BD-HDW700/70では、HDD容量も強化されていることにも注目したい。BD-HDW700は2TBもの大容量、BD-HDW70は1TBの容量を誇る。DRモードでの録画を前提とした場合でも、2TBなら地上デジタル放送で約250時間、BSデジタル放送で約180時間もの録画が可能となっている。たとえ1日10時間録画しても、HDDが満杯になるまで3週間かかる。
その間に、長期保管したいコンテンツはDRのまま、高速ダビングで大容量のBDXLへ書き出せば良い。そうすれば、手間も時間もかけずに高品位な録画ライフが実現する。ダブルチューナーを駆使し、画質にこだわってDRモードをメインに使っているAVファンの期待に応える理想的な仕様と言えるだろう。
BDXLによるディスク容量の倍増、HDDの容量の強化により、DRモード以外を使う理由は次第に薄れつつあると思う。AVCHDによる長時間録画競争も一方で重要だが、長時間録画がクローズアップされたのは記録メディアの容量に制約があったからで、クオリティを考えたら圧縮しない方が良いことは当然だ。メディアの大容量化は正当な進化の方向であり、いち早くBDXLを採用したシャープの姿勢は評価に値する。
繰り返しになるが、シャープが世界で初めてBDXLに対応できたのは、「垂直統合」のメリットが大きい。部品の隅々まで知り抜いた設計が、完成品としてのレコーダーの信頼性の高さ、クオリティの高さに寄与し、将来に渡って使い続けられる安心感にも結びつく。これは、ユーザーにとって何ものにも代え難い価値になるはずだ。
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