9社によって規格された最新のメディア
「Blu−ray Disc」は次世代の光ディスクで、日立製作所、松下電器産業、パイオニア、シャープ、ソニーなど内外9社によって規格された最新メディアだ。これはDVDを規格したDVDフォーラムとは別グループの規格となっている。
デジタル放送のHD(ハイビジョン)放送やSD(標準)放送などを画質劣化のないストリーム記録という方式で録画できる。DVDと同サイズのディスクを使用し、波長の短い青色レーザーで記録される。実用化されているメディアはケース入りで片面単層記録、DVDの5倍以上の約27ギガバイトの容量をもち、HD放送などの映像と音声を繰り返し録画・再生できる。
HD放送以上のビットレート(注6)で記録された再生専用ソフトの登場も待たれるが、容量や記録方式からすると、主にデジタル放送を録画するためのメディアといえる(アナログ放送も録画可能)。このため、普及するのは、地上波デジタル放送が日本全国で本格化する2006年末以降と予想される。
(注6)ビットレート
1秒あたりの情報量を表す数字。単位はbps(bit per second)。 この数字が大きいほど、情報量が多い、つまり画質や音質などが良いということになる。
DVDからの無劣化デジタルダビングはNG
Blu−rayは、DVDとは規格や録画方式が異なる別のメディアだ。このため、DVDから現行のBlu-rayに無劣化でデジタルダビングはできない。またこの規格はスタートしたばかりで、一回限り録画可能なディスクや、読み込み専用ディスク、パソコン用の規格などは、まだ定められていない。
その他の次世代光ディスク
AOD〜従来DVDやパソコンとの互換性を重視
このほか、DVDフォーラムが規格しているAOD(Adovanced Optical Disk)も次世代の光ディスクで、NECと東芝が推進している。AODは、従来のDVDやパソコンとの互換性を重視した規格と言われている。
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