■接続端子が豊富で拡張性がバツグン
接続端子が充実しているのも特筆すべき点だ。特にAE300は、パソコン入力としてDVI-DとD-SUB15ピン、色差入力としてRCAコンポーネントとD4端子をそれぞれ用意するなど、30万円前後の製品としては充実ぶりが光る。セレクターやAVアンプを通すことなく、様々な再生機器とプロジェクターを直接つなぐことができるのは大きな魅力である。
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TH-AE300の背面端子部。PCとの接続用にDVI-D端子とD-SUB15ピン端子をそれぞれ備える。コンポーネントはRCA色差とD4端子を装備する(画像はクリックで拡大) |
静音設計も進化した。両機ともランプ出力を抑えるローモード時なら28dB程度で、映画の静かな場面でもファン音がほとんど気にならない。また、AE100で少々気になった背面の光漏れにも対策が講じられ、ほぼ改善された。他機種でも静音化や光漏れ対策が盛んに行われているが、本機はその中でもトップクラスのレベルに位置している。
■新開発パネルや新技術「SmoothScreen」で高画質がさらに進化
表示デバイスとして、TH-AE200はAE100と同じ解像度858×484画素のワイドパネルを採用した。特に525pとの親和性が高いワイドVGAである。TH-AE300は、新開発の960×540画素のワイドパネルを搭載し、さらなる高解像度を実現したのが注目される。また、AE300には、水晶の複屈折技術を応用し、見かけ上、画面に画素を隙間無く配置する新技術「SmoothScreen」が採用された(下の図を参照)。画素間の黒いラインを低減し、滑らかな質感を実現することにも成功している。
■より詳細な画質調整が可能になった
画質の調整項目が格段に増え、きめ細かい調整ができるようになったのも嬉しい改善点だ。AE200では「ノーマル」「シネマ1」「シネマ2」「ミュージック」「ダイナミック」「スポーツ」の6つの映像モードを搭載している。AE300では、上記の映像モードに加え、白レベル/黒レベルをそれぞれ7段階で調整することができ、さらに色温度の微調整も行えるなど、より詳細な画質調整が可能になっている。
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