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今週の読者投票:いよいよ発売間近「Windows 7」への読者の期待度

公開日 2009/10/05 21:13 Phile-web編集部
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9月28日〜10月5日の読者投票:「Windows 7」魅力に感じる機能は?

10月22日の発売が間近に迫ってきたマイクロソフトの次期OS「Windows 7」。最近ではクラウドコンピューティングの躍進が伝えられ、マイクロソフトは大丈夫か、などといった論調が支配的だが、冷静に考えてみれば、Windows 7発売以後は、ほとんどのPCにWindows 7がプリインストールされることになるはず。それ以降にWindows PCを購入する方は、ほぼ自動的にWindows 7ユーザーになってしまうのだ。

PCにおけるOSの重要性が相対的に低下しつつあるのは事実だろうが、PCにインターネットへの接続機能だけを持たせ、クラウドにあらゆる処理を行わせるという方法は、処理速度にせよアプリケーションの豊富さにせよ発展途上の段階で、今のところ現実的とは言えない。Windows 対 Google(あるいはクラウドコンピューティング全般)という構図が本格化するのは、まだ当分先のことになるだろう。しばらくは、Windows上で動くブラウザを使ってクラウドコンピューティングの利便性を享受し、双方の良いところを組み合わせるという現在のスタイルが続くはずだ。

ということで、我々の多くが直接関わることになる「Windows 7」。今回の読者投票では、このOSが持つ数々のトピックのうち、読者が魅力と感じている機能について尋ねてみた。


結果は見ての通りだが、圧倒的な支持を集めたのが「動作速度の改善」。実に75%の得票を集めた。それだけVistaの重さに不満を感じていたユーザーが多かったということだろうか。ちなみにWindows 7はXPにも引けを取らない軽快な動作を実現しており、起動速度はXPを上回る。この結果にはマイクロソフトも大きな自信を見せている。

1位以外は僅差となったが、2位には「DLNA 1.5などネットワークの強化」が入った。Windows 7ではDLNA 1.5を標準サポートしており、DMR(Digital Media Renderer)機能を備えたDLNA機器と接続すれば、Windows 7の「Play To」機能により、DLNA機器にマルチメディアデータをプッシュ配信することも可能。オンキヨーのAVアンプ「TX-NA5007」「TX-NA1007」がいち早くこの機能に対応しているし、最近のBRAVIAもDLNA 1.5に対応しており、DMRとして動作させることができる。

3位には「セキュリティの強化」と「サポートするコーデックの充実」が並んだ。セキュリティに関しては、Windows 7ではユーザーアカウント制御の柔軟な設定が可能となり、4段階の通知レベルが設定できるようになった。またサポートするコーデックの充実では、新たに3GPPをはじめ、AACやAVCHD、MPEG-4、HDVを標準でサポートした。

デジタルテレビの標準サポートについては、思ったより得票が少ない印象で、3%にとどまった。Windows 7は標準でデジタル3波をサポートし、HDMI/SPDIFデジタル出力やダビング10も標準でサポートしているのだが、国内大手メーカーのPCでは、これらへの対応を独自のアプリケーションなどで実現しているものが多い。とりたてて目新しいトピックではない、という反応なのだろうか。

またWindows 7では、タスクバーの大幅な機能強化やウィンドウ整理機能の充実など、ユーザーインターフェースも大きく進化しているのだが、これを最大の魅力と回答した方は2%にとどまった。インターフェースの改善は、慣れてしまえば便利なものだが、慣れるまでは戸惑うことも多い。使い慣れた操作感覚を大事にしたい、というユーザーも多いことだろう。マイクロソフトはしきりに「新たなユーザーエクスペリエンス」を唱えているが、ことインターフェースに関しては、今のところそれほど大きな注目を得られていないようだ。

これもWindows 7の新たなフィーチャーであるマルチタッチ機能は最下位で、得票率はわずか1%にとどまった。デモや実際に操作しているところを見ると非常に高い可能性をもった機能であることが理解できるのだが、いくらポテンシャルが高くても、魅力的なアプリケーションが揃わなければ画に描いた餅に終わってしまう。また、対応のディスプレイやPCを買わなければならないという障壁も得票に影響した可能性がある。

β版、RC版の評判が非常に高く、マイクロソフト社内からも自信に満ちあふれた声が聞こえてくる「Windows 7」。Windows Vistaで一部不評だったスペックや機能を大きく見直し、ついに発進する次期OSが、ユーザーにどう受け入れられるのか、今後も注視していきたい。

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