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OS X Lionでコマンドを発見

「Ethernet AVB」で変わる? アップル製品のオーディオ環境

公開日 2011/08/09 11:55 海上 忍
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Ethernetは長年の稼動実績があり普及率も高く、パソコンのみならず薄型テレビやビデオレコーダにも多く採用されている。その取り扱いは容易で、100BASE-Tの場合ケーブル長も100mと、家庭で使うぶんには不足はない。そこにマルチメディアデータを伝送する仕組みを加えることで、IEEE1394など従来の接続方式に代わりAV機器全般をつなぐリンク網を構築しよう、という目的のもと規格化されている。

Ethernet AVBを導入した家庭ネットワークの概念図(http://www.ieee802.org/1/files/public/docs2006/avb-mjt-EthernetAV-summary-060425.pdf より引用)

IEEE 802.1AVBでは、一定範囲内のデバイスをごくわずかな誤差で同期させるための規格と、その誤差を抑えるために帯域を確保するための規格、そしてストリーム中継用の規格が用意されている。それらがEthernetドライバ上のレイヤーとして実装され、さらにその上にUPnP/DLNAなどのプロトコルが載るという構造だ。

Ethernet AVBの構造図(http://www.ieee802.org/1/files/public/docs2009/avb-rboatright-p1722-explained-0903.pdf より引用)

活用範囲は家庭のAV機器にとどまらない。たとえば自動車メーカーのBMWは、IEEE 802.1AVBをベースに車載用Ethernet AVBを、2013年以降発売する同社製車両に採用する方針を発表している。タイヤの状態など車両のリアルタイム情報のほか、ナビゲーション機能やオーディオ機能をも統合して管理する車載システム「iDrive」との関係は不明だが、ポータブルオーディオや携帯電話の接続性が向上すると期待していいはずだ。

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