「Net Audio」vol.08に詳細を掲載
大手メジャーがe-onkyoでハイレゾ配信開始〜ところで、ハイレゾマスターはどう作るの?
しかし、今後はもうそんな思いはしなくて済むようになるかもしれない。大手メジャーのハイレゾ配信がe-onkyo musicにて矢継ぎ早に始まっているからだ。
ワーナーミュージックが7月27日より洋楽カタログ45タイトル、ビクタースタジオのレーベル“VICTOR STUDIO HD-Sound.”が9月5日に20タイトル、ユニバーサルミュージックが10月30日より16タイトルを、それぞれe-onkyo musicで配信スタートさせた。e-onkyo musicのアカウントを持っていればすぐに購入できる。ネットオーディオを楽しむ環境が整ってきたといってよいだろう。
ところで「ハイレゾ音源のデジタル・マスター」はどのように制作されているのだろうか。
新録作品であればハイレゾでデジタルレコーディングが行われるケースが多く、マスターデータは、ハイレゾ配信に積極的なレーベルであれば、ハイレゾ用のマスターとCD用のマスターの2種類が用意されることもある。このとき、MP3配信を行うメーカーであれば、MP3のマスターも作られる。
しかしハイレゾ配信を念頭において作られてこなかった過去の作品については、アナログマスターからデジタルに変換する作業を行い、ハイレゾ配信用にマスターを新たに作ったり、あるいはハイレゾのデジタルレコーディングされた音源であっても、マスタリングはCD用しか作っていないものも多くあるため、CD用のマスターデータしか用意されていない場合は、CDスペックにする前段階のデータからハイレゾでマスタリングする必要がある。
現代発売中の季刊「Net Audio」vol.08では、3レーベルの具体的なタイトル紹介とともに、ビクタースタジオについては青山スタジオを訪問し、どのようにハイレゾ用リマスタリングを行っているかを取材した。ビクタースタジオは、高田英男氏がサウンドプロデューサーを担当しているところが他と一線を画している。ぜひご参照頂きたい。