【特別企画】
オープン間近!「HARMAN Store」探訪(2)- 特別試聴室に込められた思いを覗く
7月下旬、東京ミッドタウンにハーマンインターナショナルの直営店「HARMAN Store」がオープンする。同社の取り扱い製品が一堂に会し、それぞれのブランドが提案する世界観をトータルで体験できることが特徴だ。今回Phile-webでは「HARMAN Store」がオープンするまでを密着取材。全4回に分け、その全貌に迫っていく。
第2回目は、HARMAN Storeとしてもっとも力をいれて作っているという「特別試聴室」に密着。JBLのフラグシップスピーカー「Project EVEREST DD67000」などJBLが提供する最高峰の音を堪能し尽くせるよう設計された“部屋”が作り上げられる舞台裏にクローズアップした。
特別試聴室は「HARMAN Store」の目玉のひとつ。ウェブサイトから希望する時間や機種を申し込むと、自分だけのためにセッティングされた空間でゆっくりと音を楽しむことができるのが魅力だ。東京ミッドタウンのテナント内ではあるものの、きちんとした音が体験できなければ意味がない。そこで、徹底した防音・遮音設計を採用。外側と内側のそれぞれが絶縁された二重の遮音層を、入れ子状に構成している。
まず、外側の遮音層。これはもともとある壁・床と、新たに作る遮音壁/天井で構成される。そして内側の遮音層は、遮音天井と浮遮音床、浮遮音壁で構成。
低域の遮音を考慮し、床には鉄骨の架台を設け、特注のコンクリートパネルを敷き浮遮音床としている。
天井裏にはビル設備用の配管などが多数設置されているので、まず二重天井にすることで室外からの騒音を遮断する。遮音天井は防振ゴムを使って吊ることで、建築躯体側と絶縁している。
この防振ゴムも、遮音天井の重量から適切なゴムを選定して振動を吸収しているのだという。遮音天井は少し傾斜をつけて作られている。これは、平行面をなくすことでフラッターエコーなどが発生するのを防ぐためだ。
さらに、二重の天井を貫通する室外給気用の2つのダクト用孔にはサイレンサーを配置。通過する音を消し、換気に必要な空気だけを取り入れられるよう設計されている。
このように、JBLが提供できる最高峰の“音”を体験いただくための並々ならぬ思いが多数詰めこまれたHARMAN Storeの特別試聴室は、現在も鋭意施工中だ。完成の折にはぜひプレミアムな音を体験しに足を運んでみていただきたい。
次回・第3回目は、HARMAN Store内に構築された各ブランドの展示コーナーを追うことで、それぞれのブランドが持つ世界観について詳しくレポートする。
【直営店の詳細】 HARMAN Store(ハーマンストア) ・場所:東京ミッドタウン・ガレリア3F(アクセス情報) ・営業時間:11時〜21時 ・取扱商品:ヘッドホン、マルチメディアスピーカー、Hi-Fiスピーカー ・取扱ブランド:JBL、AKG、harman/kardon、Mark Levinson ・URL:http://www.harman-japan.co.jp/info/harmanstore/ |
写真提供:ハーマンインターナショナル
※現在、HARMAN Storeはオープンしておりませんので、東京ミッドタウンへのお問い合わせはご遠慮ください。
HARMAN Storeおよび本記事についてのお問い合わせは、下記までおねがいします。
・HARMAN Storeについてのお問い合わせ:
ハーマンインターナショナル(TEL/0570-550-465(ナビダイヤル))
受付時間:土日・祝日を除く、平日9:30〜17:30
・記事内容に関するお問い合わせ:Phile-web編集部(phileweb@ongen.co.jp)