実録!エプソン“MOVERIO”のある新しい生活
編集部員が最新ウェアラブル端末“MOVERIO”を自宅や職場で徹底的に使い倒してみた
ビジネスシーンも、普段の暮らしも、MOVERIOでちょっと便利になる
■Evernoteと連携して、ビジネスシーンをより便利に
さて、ビジネスシーンでも、スマホ連携でMOVERIOの活用シーンは大きく広がります。特に、野村さんの書いている「PCとMOVERIOの二画面体制」を実践してみたところ、これがなかなかに便利なので、改めて私からもご紹介させて下さい。
私は平日の定時後や週末に、喫茶店で記事を書いたり企画書を作成したりすることがよくあります。そんな私が実践したのは、スマホでも使えるメモアプリ「Evernote」とMOVERIOの連携技。カフェでPCを開き、MOVERIOを装着してスマホと連携→Evernoteに保存した取材メモをスマホで開き、MOVERIOでミラーリング表示して内容を確認しながら、PCで企画書を作成&記事原稿を執筆するというスタイルです。
この使い方、一見「MOVERIOの投影画面が重なって、PC画面が見えにくいんじゃない?」と思うんですが、これが全然大丈夫なんです。PCの画面を見るときは視線を少し下方向にずらすことになるので、MOVERIOの投影画面は視線より上の方に表示されることになり、PC画面とMOVERIOの投影画面はかぶりません。また、PC画面を見るときとMOVERIO投影画面を見るときで自然と焦点をずらすことになるので、焦点があっていない方の画面表示は意外と視界の邪魔になりません。
PC上でパワーポイントとメモアプリを同時に開いて二画面表示にするより、PC画面が広く使えるので、仕事がはかどりました。
■常にレシピを表示しながらお料理ができる
続いては、日常生活におけるMOVERIO活用術もご紹介したいと思います。ずばり、「MOVERIOでレシピを表示しながらクッキング」です。
私は一人暮らしをしていて、食事は基本的に自炊。会社にはお弁当を持参するのですが、何せ毎日のことなので、自分で作るおかずのバリエーションに飽きて、インターネット上のレシピサイトを参考にすることもしばしばあります。そこで、MOVERIOを装着し、ネット上のレシピを表示しながら料理をしてみました。これが思ったより使いやすいんです。
MOVERIOを使えば、常に目前にレシピを表示した状態になるので、調理作業をしながらでも目線を上げるだけで次の手順が楽に確認できます。調理の作業自体は手元で行うので、目線を下にずらすことになり、MOVERIOの投影画面と手元はかぶらないので問題なし。
私が使った限りでは、湯気などで曇ることもなく使用できました。装着時のポイントとしては、コントロールユニットをしまえるようにポケット付きのエプロンや洋服を着ることと、作業の邪魔になるので、コード部分は首の後ろ側に流しておくことくらいでしょうか。
スマホと組み合わせることでコンテンツのソースが広がり、MOVERIOの活用シーンが大きく広がることを実感しました。スマホとのMiracast連携は端末同士、1対1のミラーリング接続なので別途ネットワーク環境も必要なく、場所による制限も基本的にはありません。普段使い慣れているスマホの方が操作しやすいこともあり、MOVERIOを使う場合はスマホと連携させることを強くオススメします。
今回はテレビ番組や映画の視聴、企画書作成や料理など、私自身のライフスタイルにおける活用方法をレポートしましたが、生活スタイルは人それぞれですよね。ユーザーの数だけMOVERIOの活用方法があるのでは? と思い、編集部のメンバーにも「MOVERIOがあったらどんな風に使いたい?」と質問してみました。次ページでは、私もこれからぜひ実践してみたいと思ったMOVERIO活用アイデアをご紹介します。
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