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HD-Music.でハイレゾ音源を買ってみた。ハイレゾ再生のキホンも解説

公開日 2014/11/27 12:00 ファイル・ウェブ編集部
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■購入したハイレゾ音源の再生方法をチェック

さて、楽曲のDLが完了したところで、次にその楽曲を再生する方法について解説していこう。ハイレゾ音源を再生して楽しむには様々な方法があるが、ここでは特に代表的、かつ比較的お手軽な以下の4つの方法を紹介したいと思う。

1.ハイレゾ対応ポータブルプレーヤーやスマホで聴く
2.PCとUSB-DACを使う
3.ネットワークプレーヤーを使う
4.ハイレゾ再生対応コンポを使う。


それぞれの方法の詳細は突き詰めると非常に奥が深いので、詳しくは弊社刊「NetAudio」誌などをご覧いただくとして、ここではこれからネットオーディオを始めたいという方を想定した基本のキホンについて書き記していこう。


1.ハイレゾ対応ポータブルプレーヤーやハイレゾ対応スマホで聴く

このスタイルは、ヘッドホンと組み合わせて外出先でも部屋でも手軽にハイレゾを楽しめるのがメリットだ。設置スペースも最小で済み、様々なシーンでハイレゾ音源を楽しめる、最もシンプルなスタイルと言えるだろう。こちらも大きく分けて以下の方法がある。

・ハイレゾ対応ポータブルプレーヤー/スマホを使う

ハイレゾ対応ポータブルプレーヤー/スマホであれば、ヘッドホンをプラスするだけで簡単にリスニング環境を整えることができる。ハイレゾ対応ポータブルプレーヤーは、Astell&Kern「AK240」やソニーのウォークマン「ZX1」や「Aシリーズ」、TEACのヘッドホンアンプ兼ハイレゾプレーヤー「HA-P90SD」など各社から様々なモデルが登場している。

ハイレゾ対応ポータブルプレーヤーの最高峰モデル・Astell&Kern「AK240」

ソニーのウォークマン「Aシリーズ」は手頃な価格で手に入れられるハイレゾ対応プレーヤー

また、スマホのハイレゾ対応も目覚ましい。特にドコモは2014-2015冬春モデルのスマホ&タブレット全機種ハイレゾ対応を謳っている(ドコモのハイレゾ対応スマホ実力一斉テストはこちら)。これからスマホの購入を考えている方は、ハイレゾ対応かどうかを購入時のチェックポイントにしてみてはいかがだろうか。

ハイレゾ対応スマホも増えてきている。ドコモの2014-2015冬春モデルスマホ/タブレットは全機種ハイレゾ対応だ

2.PCとUSB-DACを使う

主に家のなかでじっくりハイレゾを楽しみたい…という方にオススメなのが、PCとUSB-DACを使うスタイルだ。PCとUSB-DACを接続し、USB-DACの音声出力をオーディオシステムにつなげば、ハイレゾ音源をスピーカーから再生して楽しむことができる。USB-DACがヘッドホン出力を備えているなら、ヘッドホンで楽しむことももちろん可能。次に説明するネットワークプレーヤーのシステムに比べれば、必要な設定や周辺機器も最小限で済むことも魅力だ。

また、USB-DACを内蔵したポータブルヘッドホンアンプとノートPCを組み合わせれば、外出先や、自宅でも最小限のスペースで、ヘッドホンを使ってハイレゾ音源を聴くことができる。iPhoneと直接接続してハイレゾ再生ができるUSB-DAC内蔵ポタアンも登場している。

たとえばJVCのポータブルヘッドホンアンプ「SU-AX7」はPCと接続してUSB-DACとしても使うことができる

3.ネットワークプレーヤーを使う

PCを使わずに、何千曲ものライブラリーから好きな音楽を選んで再生できる。それがネットワークプレーヤーを使ったシステムの魅力だ。ハイレゾ音源などの音楽ファイルは、ネットワーク上のNAS(サーバー)内に保存する。曲の検索や選曲をスマホやタブレットから直感的に行える。ひとつのNASから複数の部屋のネットワークプレーヤーに音楽を配信することもできる。

PCを使わずに好きな音源を再生して楽しめるのがネットワークプレーヤーの魅力

4.ハイレゾ再生対応コンポを使う

ハイレゾ再生に対応したコンポを使うのも非常に手軽な方法だ。ビクターブランドの「EX-N70」(レビューはこちら)は2.8MHzまでのDSD、192kHz/24bitまでのPCM再生に対応。ネットワーク再生も可能だ。またK2テクノロジーも搭載されており、圧縮音源やCDからリッピングしたデータもハイレゾ相当にアップスケーリングして楽しむことができる。

JVCの“ウッドコーンオーディオ”コンポ「EX-N70」は、このセットを買えばすぐにハイレゾ音源を楽しめる

またケンウッドブランドの「A-K905NT」(レビューはこちら)も、2.8MHzまでのDSD、192kHz/24bitまでのPCM再生に対応している。「A-K805」(レビューはこちら)はネットワーク再生は非対応だが、192kHz/24bit PCMの再生が可能。またCDプレーヤーも搭載しており、今までのCDライブラリーも簡単に再生できるのがポイントとなっている。

ケンウッド「A-K805」(写真はスピーカーLS-K901」との組合せ)はCDプレーヤーも内蔵しているので、ハイレゾもPCも手軽に再生することができる


■自分のリスニングスタイルにマッチした製品を選ぼう

このようにハイレゾ再生を楽しむ方法には様々な選択肢がある。外出先でも部屋でもハイレゾを楽しみたい方はポータブルプレーヤーとヘッドホンを活用したスタイルがオススメ。既に沢山のハイレゾライブラリーを持っており、家でじっくりと楽しみたい方にはPC+USB-DACスタイルやネットワークプレーヤー使用スタイルがピッタリだろう。またCDも気軽に再生したい方にはCDプレーヤー内蔵ハイレゾコンポの導入が手軽だ。ぜひ自分のリスニングスタイルに最もマッチした製品を選んで、ハイレゾの世界を楽しんでみて欲しい。

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