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【特別企画】「オーディオルームに吸音は必要なのか?」

オーディオと吸音の密接な関係を体感 − 試聴会「Acoustic Audio Forum」取材レポート

公開日 2015/12/15 14:08 編集部:小野佳希
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例えば千葉のとある物件では、気兼ねなくオーディオを楽しむために必要な防音レベルの確保に始まり、寸法比を調整して定在波対策を行ったこと、床・壁・天井の剛性を高めて反射音の質と低音の量感を向上させたこと、そして吸音と拡散のバランスにきちんと計算しての部屋づくりを行ったという。

実際に同社が工事を行った物件の様子を紹介

こうした同社の工事によって完成した部屋について、やはりオーナーは大いに満足したとのことで、「防音工事で不満が解消されますよと伝えていたが、『そのとおりだね』と納得してもらえた」という。

完成した部屋にオーナーは大満足の様子だったという

また、「鉄骨住宅の2階で約20畳」という別の物件では、「まるでスピーカーが生まれ変わったかのような印象だ」とオーナーからの感想が寄せられたと紹介。これらの物件以外のオーナーからも「部屋が変わると機材が変わったかのように感じる」という声が多く集まるという。

これはつまり、スピーカーやアンプの持つポテンシャルを引き出しきれない部屋だったということ。部屋という存在がオーディオにとっていかに重要かが改めてよく分かる事例だとも言える。

加えて、参加者からは「建築の際に、床をフローリングとカーペットのどちらにするかを悩んだのだが、どちらがオススメか?」という質問も。これに対し「まずフローリングで作り、部分的にカーペットやじゅうたんを敷くほうがいい」とアドバイス。「加えて言うと、スピーカーの振動で床が二次音源になっている場合も多い。だから床の振動対策を行うべきだ」と続けた。

そして鈴木氏は「デモを通じて、吸音によって音の印象も大きく異なることをわかってもらえたのではないか」とコメント。適切な吸音を考慮することがオーディオルームにとって必要なものであると改めて紹介し、この日のイベントを締めくくった。


なお、次回のAcoustic Audio Forumは12月25日(金)・26日(土)に開催。会場は同じく九段下の同社ショールームで、公式サイトのメールフォームから参加申し込みを受け付けている。

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