人それぞれの好みと聴覚差に合わせてくれる
聴覚特性の個人差や好みを補正してくれるヘッドホン。「EVEN H2」を体験してみた
音の好みは人それぞれ。というのは近年のヘッドホン大豊作を支える理由のひとつだろう。そして、それぞれの音の違いを聴き比べ、自分の好みに近いものを探すのは楽しいことだ。しかし、時にはあまりの機種の多さに途方に暮れてしまうこともある。もうヘッドホンの方が自分の好みに合わせてくれればいいのに、と。
そんな考えを持つ人はどうやら海の向こうにも居たらしい。好みのヘッドホンを求めて聴き比べを繰り替えす行為から少し距離を置いたような、ユニークな機能が持ち味のブランドがアメリカからやって来た。その名前は「EVEN」だ(取り扱いは宮地楽器 M.I.D. C-audio)。
EVENの製品ラインナップは、有線ヘッドホン「H1」、有線イヤホン「E1」、そしてBluetoothヘッドホン「H2」の3機種。そのすべてに、「ヘッドホンの方が人の好みに合わせてくれる」聴覚補正テクノロジー”EarPrint”が搭載されている。
英語では、足跡は”Footprint"、指紋は”Fingerprint”という。EVENはそれになぞらえ、人それぞれに異なる聴覚特性に合わせて音質を補正する技術に”EarPrint”と名付けたわけだ。
EVENによれば、好みを含め聴覚特性は人それぞれ違うのが当然のこと。左右の耳でも違うし、さらには朝と夜でも違ってくるという。”EarPrint”はその差を補正し、ユーザーにとって最も心地よい音を再現してくれるのだ。
”EarPrint”がどのように動作するのか、Bluetoothヘッドホンの「H2」で実際に確認してみよう。
まず右ハウジングにある、EVENロゴマークのボタンを長押しすることで電源が入る。その状態で、EVENボタンを2度押すと、”EarPrint”登録モードが起動。女性の声でガイドアナウンスが始まる。
アナウンスが合図すると同時に、ある特定の周波数帯域を強調した音楽が、右耳からゆっくりとフェードインしてくる。音楽はとても小さな音量から、徐々に大きくなっていく。聴こえた段階で、EVENボタンを押す。次にアナウンスを挟んで、別の周波数帯域を強調した音楽がまた流れ出す。聴こえたら、またボタンを押す。聴覚検査とおなじ要領だ。
こうして下は125Hzから上は14kHzまで、片耳ごとに8段階の周波数帯測定を続けていく。すべて終えた段階で、ユーザー固有の”EarPrint”がオンになる。EVENボタンを短く1度押すごとにオン/オフが切り替わるので、”EarPrint”の効き具合を聴き比べるのも面白いだろう。
H2の元々の音は、輪郭が柔らかくベースが分厚い、ボーカルよりも低音重視といったバランス。しかし筆者の測定した”EarPrint”を適用すると、低音が強い曲でもボーカルが主張できるようになった。
さらにスマホアプリ「EVEN EarPrint」と連動させることで、測定した”EarPrint”がどんな結果になっているか確認でき、スマホ上に保存/呼び出しをすることもできるようになる。朝爽やかな気分で測定したEarPrintと、夕方疲れを癒やしたい気分で測定したEarPrintを見比べたり、使い分けたりもできるということだ。
EVENのブランドサイトでは、この”EarPrint”測定を、実際に体験することができる。手持ちのイヤホンで上述した手順を踏み、結果をデモ音源で聴くことができるのだ。ぜひ、自分の聴覚特性に合わせた音がどんなものか、試してみてほしい。
そんな考えを持つ人はどうやら海の向こうにも居たらしい。好みのヘッドホンを求めて聴き比べを繰り替えす行為から少し距離を置いたような、ユニークな機能が持ち味のブランドがアメリカからやって来た。その名前は「EVEN」だ(取り扱いは宮地楽器 M.I.D. C-audio)。
EVENの製品ラインナップは、有線ヘッドホン「H1」、有線イヤホン「E1」、そしてBluetoothヘッドホン「H2」の3機種。そのすべてに、「ヘッドホンの方が人の好みに合わせてくれる」聴覚補正テクノロジー”EarPrint”が搭載されている。
英語では、足跡は”Footprint"、指紋は”Fingerprint”という。EVENはそれになぞらえ、人それぞれに異なる聴覚特性に合わせて音質を補正する技術に”EarPrint”と名付けたわけだ。
EVENによれば、好みを含め聴覚特性は人それぞれ違うのが当然のこと。左右の耳でも違うし、さらには朝と夜でも違ってくるという。”EarPrint”はその差を補正し、ユーザーにとって最も心地よい音を再現してくれるのだ。
”EarPrint”がどのように動作するのか、Bluetoothヘッドホンの「H2」で実際に確認してみよう。
まず右ハウジングにある、EVENロゴマークのボタンを長押しすることで電源が入る。その状態で、EVENボタンを2度押すと、”EarPrint”登録モードが起動。女性の声でガイドアナウンスが始まる。
アナウンスが合図すると同時に、ある特定の周波数帯域を強調した音楽が、右耳からゆっくりとフェードインしてくる。音楽はとても小さな音量から、徐々に大きくなっていく。聴こえた段階で、EVENボタンを押す。次にアナウンスを挟んで、別の周波数帯域を強調した音楽がまた流れ出す。聴こえたら、またボタンを押す。聴覚検査とおなじ要領だ。
こうして下は125Hzから上は14kHzまで、片耳ごとに8段階の周波数帯測定を続けていく。すべて終えた段階で、ユーザー固有の”EarPrint”がオンになる。EVENボタンを短く1度押すごとにオン/オフが切り替わるので、”EarPrint”の効き具合を聴き比べるのも面白いだろう。
H2の元々の音は、輪郭が柔らかくベースが分厚い、ボーカルよりも低音重視といったバランス。しかし筆者の測定した”EarPrint”を適用すると、低音が強い曲でもボーカルが主張できるようになった。
さらにスマホアプリ「EVEN EarPrint」と連動させることで、測定した”EarPrint”がどんな結果になっているか確認でき、スマホ上に保存/呼び出しをすることもできるようになる。朝爽やかな気分で測定したEarPrintと、夕方疲れを癒やしたい気分で測定したEarPrintを見比べたり、使い分けたりもできるということだ。
EVENのブランドサイトでは、この”EarPrint”測定を、実際に体験することができる。手持ちのイヤホンで上述した手順を踏み、結果をデモ音源で聴くことができるのだ。ぜひ、自分の聴覚特性に合わせた音がどんなものか、試してみてほしい。