配信作品の傾向に違い
Amazon Prime VideoとNetflix、「名作映画」をより多く観られるのはどっち?
キネマ旬報ベストワン作品の、Netflix/Amazon Prime Videoの対応状況を一覧にまとめたのが以下の画像である(初めにこれを出せよ、という感じでしょうが、すいません)。
洋画・邦画を足して集計し直すと、Netflixがカバーしているのは60作品中15作品で25%、Amazonは60作品中16作品で27%となった。若干ではあるが、Amazon Prime Videoの方が名作映画のカバー率で上回ったことになる。
内容に目を向けると、周防正行作品とクリント・イーストウッド作品で稼いだAmazon、特定の監督・作品に偏らず、満遍なく良作を集めているNetflixという印象だ。月額料金はNetflixよりAmazon Prime Videoの方が安いことを考えると、Amazonがかなり健闘していると言って良いだろう。
とはいえ、どんぐりの背比べという印象は否めない。「全身小説家」や「非情城市」のような、少しマニアックな作品を配信するのは難しそうだが、誰もが知るメジャー作品でも配信されていないものが多い。オリジナル作品制作に大枚を投じるのも良いが、名作映画にも目を向け、投資を振り分けて欲しいものだ。