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いよいよ12月1日スタート「新4K8K衛星放送」徹底解説! 何がすごくて、どうすれば見られる?

公開日 2018/11/21 06:00 鴻池賢三
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1.戸別にパラボラアンテナを設置

<パラボラアンテナ・屋内アンテナ配線>

衛星放送受信の基本と言えるのが、戸別に皿形のパラボラアンテナを設置する方法だ。

既にBS/110度CS衛星放送を視聴している家庭の場合、「右旋」電波はキャッチできているので、パラボラアンテナも屋内配線もそのままで、4K放送のうち、NHK BS4K、BS日テレ、BS朝日、BS-TBS 4K、BSテレ東、BSフジ、つまり主要チャンネルが受信できる。

これら以外のチャンネルは全て、新しく利用される「左旋」電波を用いるので、「左旋」に対応したパラボラアンテナが必要になる。

DXアンテナの右旋・左旋 両対応アンテナ「BC1203SH」。各社から左旋受信に対応するアンテナが続々と発売されている

また、この左旋に相当する番組は、従来よりも高い周波数(約2〜3GHz)の電波を利用するので、電波の特性上、ケーブルから漏れやすく、周辺機器に悪影響を及ぼす可能性や、逆に漏洩する分減衰するので、周辺機器(電子レンジやWiFiなど)の電波をノイズとして受け、正常に受信できなくなる可能性もある。

また、アンテナで受信した電波を増幅するブースター、分配器、分波器は設計上対応できる周波数帯域が決まっているので、これらも対応製品が必要になる。なお、こうした対応製品には「4K/8K対応」や「SH」マークが掲示されているので、製品選びの目印になる。

ちなみに、2016年頃からこの左旋(4K/8K)対応アンテナ、ケーブル、ブースター、分配器、分波器の発売が始まっているので、ここ2〜3年内にBS/CS受信設備を新設している場合は、既に新4K8Kに対応済みの可能性が高い。まずは、自身の環境や機材のチェックからはじめよう。

<テレビ/チューナー>

新4K放送の受信には、専用の4Kチューナーが必要になる。

これらのチューナーを内蔵したテレビは2018年から登場しはじめたので、2017年以前に購入したテレビは「4K」であっても、新4K放送チューナーは非内蔵というわけだ。

各社から新4K衛星放送チューナー内蔵テレビが発売中/発売予定

外付け4Kチューナーは各社から登場している。また、4Kチューナ内蔵のレコーダーを利用するのも一案だ。チューナーからの出力はHDMIで、4K映像については著作権保護のため暗号化が施され、機能としてHDCP2.2が必須。つまりテレビ側は4Kであっても、HDCP2.2に対応したHDMI端子を備えているのが最小条件である。またHDR映像を楽しむには、原則として、テレビ側でHLG方式のHDR入力に対応している必要がある。

新4K衛星放送対応チューナー。各製品とも外付けHDDを接続しての4K放送録画にも対応するほか、ピクセラはHDD内蔵モデルの発売を予告している

ちなみにシャープの4Kチューナー「4S-C00AS1」は、HLGをHDR10に変換する機能を備えているので、HLGに非対応でHDR10にしか対応していない映像装置と組み合わせても、HDR効果を得る事ができる。


<録画>

新4K放送チューナーを内蔵したレコーダーはもちろん、同チューナーを内蔵したテレビやチューナー単体製品も、外付けHDDを追加すると、4K放送を録画することができるケースがほとんど。今の時代、録画は必須と言えるので、録画のしやすさも含めた検討をお薦めしたい。

パナソニックとシャープが新4K衛星放送チューナーを内蔵したブルーレイレコーダーを展開


2.ケーブルテレビに加入

従来のBS/CS(2K)衛星放送受信で、戸別アンテナでの受信と同様に利用者が多いのが、ケーブルテレビ経由である。

伝搬方式によって受信方法は異なるが、パススルー方式(同一周波数)の場合は、自宅にパラボラアンテナがあるのと同様、先述のような考え方や機材でOKだ。

地域のケーブルテレビ事業者がトランスモジュレーション方式の場合、ケーブルテレビ側で変換(再エンコード)を行うので、視聴者から見えれば単にチャンネルが増えるだけ。4K/HDRに対応したSTBに交換してもらえばOKだ。

なお、ケーブルテレビ利用については、パススルーやトランスモジュレーションの種別および関連費用も含め、各地域のケーブルテレビ事業者に確認して欲しい。


3. 第3の選択肢「フレッツ・テレビ」(IPTV)

「フレッツ・テレビ」は、NTT東日本、NTT西日本の光通信網(FTTH)を利用したIPTVサービス。同じ通信網を利用した別事業者NTTドコモ(ドコモ光テレビオプション)とソフトバンク(ソフトバンク光テレビ)でも同等のサービスを受けることができる。

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