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【連載】ガジェットTIPS

LED照明は意外に寿命が短い!?

公開日 2019/09/22 06:30 海上忍
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いまどきのガジェットには必ずと言っていいほど搭載されている「LED」。動作状態を示すステータスランプ、液晶ディスプレイのバックライトなど、応用例を挙げればキリがないほどです。照明器具にも利用され、今後白熱電球・電球型蛍光灯を駆逐すると言われるほどですから、いまやLEDを抜きにして家電は成り立ちません。

その「LED照明」ですが、寿命は4万時間だ10年だと言われているものの、購入から1年も経たないうちに交換するはめになったという話をよく聞きます。電球や蛍光灯に比べると本体価格が割高なため、その程度の期間で交換するようでは、安くなった電気料金を差し引いてもむしろ出費増になることでしょう。

「LED電球」

予想よりはるかに短い期間でLED照明が寿命を迎えてしまう原因は、「熱」と考えられます。LED照明の基板には、交流を直流に変換する目的で電解コンデンサーが搭載されていますが、電解コンデンサーは電池に似た構造を持つため熱に弱く、高熱下では故障することがあるのです。

特に電球型(LED電球)の場合、ソケット部分に熱がこもりやすいこともあり、故障しがちです。単体では長寿命のLEDですが、基板部分が故障すると通電しなくなり、光を発することもありません。

できるだけ長持ちさせたい、煩わしい交換作業を避けたいという場合は、熱対策を講じたLED照明を選ぶことが唯一の対策です。そのぶん製品価格が高くなるかもしれませんが、長い目で見れば照明にかかるトータルコストを減らせることでしょう。

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